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ヌカボ

世界大百科事典 第2版

ヌカボ【Agrostis clavata Trin.var.nukabo Ohwi】
路傍や原野草原に普通のイネ科の二年草(イラスト)。密に叢生(そうせい)して株を作る。は細く,高さ40~80cm。葉は細い線形で,長さ10cm余り,幅は3mm内外で,(さや)とともにざらつく。初夏に開花する。花序はほとんど円柱状に見える幅の狭い円錐で,長さ20~30cm,数節から2~3本ずつの毛管状の枝を出し,ほとんどその基部からやや密に小穂をつける。小穂は長さ2.5~3.5mm,淡緑色で多少紫色を帯び,1個の微細な小花がある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヌカボ
ぬかぼ / 糠穂
[学] Agrostis clavata Trin. var. nukabo Ohwi
Agrostis clavata Trin. subsp. matsumurae Tateoka

イネ科(APG分類:イネ科)の多年草。稈(かん)はやや株立ちし、高さ約50センチメートル、基部に翌年の新苗をつける。4~7月、稈頂に円錐(えんすい)花序をつける。花序の分枝は長短不同で、仮輪生状、ほぼ基部から小穂がある。花序は花期に開出し、花期後は直立する。小穂は1.5~1.7ミリメートル、小花が1個ある。護穎(ごえい)は包穎より短く、芒(のぎ)はない。日本全土の丘陵地に普通に生え、朝鮮半島、中国、またフィリピンの高山にも分布する。名は、小穂が小さく、糠(ぬか)のように微細であるためつけられた。基本種はヤマヌカボである。

[許 建 昌 2019年9月17日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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