@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ヌース

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヌース
nous
「心」「精神」「理性」「知性」を味するギリシア語。アナクサゴラスは,無秩序な質料に秩序を与えて世界を形成し,合目的的に行為する作動因としてのヌースを措定した。プラトンは,ヌース (理性) に関する教説を展開し,存在論と密接に連関を保ちつつ認識論に体系的反省を加えた。アリストテレスにおいてもヌースはわれわれのうちに存在する最高のものであると同時に,不被動の動者としての神と同一視された。なお彼はヌースを受動的理性と能動的理性に区別している。ストア派では人間のヌースは万物を貫徹し統合する宇宙論的ヌースないしはロゴスの存在を証示しているとされる。新プラトン主義においてはヌースは世界の始原としての本源的一者 (ト・プロトン) より下位におかれ,その直接の反映と考えられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ヌース(〈ギリシャ〉nūs)
古代ギリシャ哲学で、心・精神・理性の意。アナクサゴラスでは、混沌状態に運動を与えて秩序ある世界を形成する原理とされたが、プラトンでは、イデアを認識する理性的能力をさす。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ぬーす【ヌース】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

ヌース
ぬーす
nūs

古代ギリシア語で「理性」の意。ただし、順を追って過程的に思考する推論理性ではなく、全体を一挙に把握する直観理性を意味した。したがってアリストテレスでは、理性(ヌース)は事物の本質を把握する能力、推論の原理を把握する能力を意味する。広義には、事物を弁別する能力、すなわち「分別」を意味した。ヌースをもつ人とは「分別のある人」である。

 語源的には、「観(み)る」「識別する」「嗅(か)ぎ分ける」を意味する動詞ノエインnoeinに由来するが、初期の哲学者たちによって早くから、感覚の識別能力に対して、感覚に隠された事物の同一と差別を識別する高次の精神能力とされた。世界の原初にヌースがあると説いたアナクサゴラスが、アリストテレスとヘーゲルによって「酔いどれに混じる素面(しらふ)の人」として称揚されたことは著名である。

[加藤信朗]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ヌース
〘名〙 (nūs 精神、理性、心の意) ギリシア哲学の用語で、たとえば、アナクサゴラスでは、物質を運動させる原理を、プラトンでは、感覚界を超えたイデアを直接に認識する能力をいう。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ヌース」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ヌースの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation