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ハシディズム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ハシディズム
Hasidism
18世紀ポーランド南部に起ったユダヤ教内部の敬虔主義運動。バール・シェム・トブによって始められた精神運動で,彼は真の宗教は,伝統的なラビ的学問や禁欲的遁世にはなく,すべての存在に内在する神を認識することにあり,ひたすらな祈りによりこの認識が可能になると説いた。運動は,エリア・ベンソロモンなど正統派タルムード学者たちの反対にもかかわらず,弟子たちの活動によってまたたくまにポーランド全域に,さらには東ヨーロッパ各地に広まり,各地に教授団や教理研究所が設けられた。しかし,教理の発展は逆にラビ的伝統を引入れることとなり,19世紀後半にはハシディズムも正統ユダヤ教のなかに組入れられた。第2次世界大戦におけるユダヤ人迫害と研究所の焼失などで多くの信奉者はアメリカ合衆国やイスラエルに渡り,現在この両国が中心となっている。この派の代表者 M.ブーバーもイスラエルに渡った一人である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ハシディズム(Hasidism)
18世紀中ごろに起こったユダヤ教神秘主義的運動。イスラエル=ベン=エリエゼルがウクライナ地方で創始

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世界大百科事典 第2版

ハシディズム【Hasidism】
この語はヘブライ語のhasid(敬虔なるもの)に由来し,広くユダヤ宗教史上に現れた〈律法〉の内面性を尊重する敬虔主義の運動を指しているが,とくに狭義には18世紀の初頭ポーランドやウクライナのユダヤ人大衆の間に広まった聖・俗一如の信仰を主張する宗教的革新運動をいう。その創始者は〈よき名の主Baal Shem Tov〉と呼ばれるイスラエル・ベン・エリエゼルIsrael ben Eliezer(1698‐1760)である。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ハシディズム
はしでぃずむ
Hasidism

ユダヤ教における神秘主義的傾向の強い宗教運動。イスラエル・ベン・エリエゼルIsrael ben Eliezer(バアル・シェム・トブBa‘al Shem Tov'1700~60、称号よき名の主)により、18世紀中ごろウクライナ地方に始まり、急速に東ヨーロッパのユダヤ人大衆間に広まり、のちイスラエル、アメリカに及んだ。彼らは現在の生活における人間の救いを問題とし、そのために神との交わりに入ることを願う。ツァディークと尊称されるカリスマ的な指導者を中心に、エクスタシー的状態のなかでいっさいの思考と感情を神に集中して祈り求める。

[石川耕一郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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