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バラード

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

バラード
ballade
フランス詩の詩型。3つの詩節と結 envoiから成り,各節と結句の最終行が同一 (繰返し句 refrain) となるもの。 14世紀のギヨーム・ド・マショー先駆に,15~16世紀に栄え,A.シャルチエ,シャルル・ドルレアン,F.ビヨン,J.モリネらが傑作を残した。ビヨンの作品中で最もよく知られているものは,「さあれ,去年 (こぞ) の雪はいまいずこ」の繰返し句をもつバラードである。

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バラード
Ballade
ドイツの詩の形式。「譚詩」と訳される。短い,叙事的あるいは抒情的な詩をいい,圧縮された詩のなかに劇的で効果的な筋書を含んでいる。それはときに恐怖に満ちた暗い内容をもっているが,民謡風に仕立てられるのが常である。ロマンチックな内容で,ときには「ロマンツェ」と呼ばれるが,その境界は明確でない。バラードは中世末期から 16世紀にかけての民謡に多くみられ,18世紀のヘルダーによる収集を経て,実作も試みられた。近代バラードはビュルガーゲーテシラーによって完成され,19世紀のウィーラント,ドロステ=ヒュルスホフ,C.F.マイアー,フォンターネリリエンクローンに受継がれた。

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バラード
ballad; Ballade
楽曲の名称。古くは単声の舞踏歌のことを意味していたが,14世紀にはリフレインをもつ定形詩とそれに基づく楽曲形式を意味するようになり,多声部の作品も作られた。他方イギリスでは,語り物的な内容をもつ歌曲バラッドと呼ばれ,これが 19世紀のドイツに受継がれてシューベルトや J.レーベのバラードになった。ロマン派のバラードは,中世の物語や伝説を題材とするものが多い。ショパンブラームスはピアノ曲にバラードの名をつけたが,それらの曲では劇的な部分と抒情的な部分の起伏に富んだ交替が特徴である。

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バラード
Ballard, J.G.
[生]1930.11.15. 中国,上海
[没]2009.4.19. イギリス,ロンドン
イギリスの小説家。フルネーム James Graham Ballard。行き過ぎた科学技術が引き起こす生態学的にアンバランスな世界を背景とする SF小説で根強い人気を誇る一方,自伝的な『太陽の帝国』Empire of the Sun(1984,1987映画化)や,車の衝突事故で感じる異常なエロティシズムを探求した『クラッシュ』Crash(1973,1996映画化)でより広い読者層に知られた。第2次世界大戦中,少年時代の数年間を上海にあった日本軍の捕虜収容所で過ごす。戦後イギリスに帰国し,ケンブリッジ大学のキングズ・カレッジに入学するが中退。1950年代に短編小説を書き始め,1960年代からは長編小説も発表した。おもな作品に,短編集『時の声』The Voice of Time(1960),『燃える世界』The Burning World(1964),『結晶世界』The Crystal World(1966),『コンクリートの島』Concrete Island(1974),『コカイン・ナイト』Cocaine Nights(1996),『スーパー・カンヌ』Super-Cannes(2000)など。2008年に自伝 "Miracles of Life"を出版。

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デジタル大辞泉

バラード(〈フランス〉・〈英〉ballade)
《「バラッド」とも》
中世の欧州で盛んに作られた定型詩。3詩節と1反歌により構成され、それぞれ同一行の繰り返しで終わる。譚詩(たんし)。
素朴な言葉でうたった短い物語詩。譚歌(たんか)。
物語詩的な内容をもつ声楽曲や器楽曲。譚詩曲(たんしきょく)。譚歌。
ポピュラー音楽で、ゆっくりしたテンポの感傷的な曲。

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バラード(Ballard)
米国ワシントン州シアトルの一地区。市街北西部に位置し、19世紀の古い街並みが残る。太平洋に通じるピュージェット湾ワシントン湖を結ぶ運河水位を調整するチッテンデン水門(通称バラード水門)がある。

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デジタル大辞泉プラス

バラード
サックス奏者、ジョン・コルトレーンの1961~62年録音のジャズ・アルバム。インパルスレーベル。バラード・ナンバーをストレートに演奏したヒット作。原題《Ballads》。

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バラード
ホンダ(本田技研工業)が1980年から1986年まで製造、販売していた乗用車。4ドアセダン。シビックの姉妹車。

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バラード
日本のポピュラー音楽。作詞作曲と歌はJ-POPグループ、ケツメイシ。2011年発売。

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バラード
日本のポピュラー音楽。歌は男性シンガーソングライター、369(ミロク)。作曲:369、tasuku。テレビ朝日系で放送のドラマ「853 刑事・加茂伸之介」の主題歌

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世界大百科事典 第2版

バラード【ballade[フランス]】
中世ラテン語のバラーレballare(踊る)に由来することが示すように,元来は南仏プロバンスに起源をもちロマンス語圏に広まった舞踏歌,すなわち輪舞の際に踊り手自身によって歌われたリフレインつきの有節歌謡をさした(プロバンス語ballada,イタリア語ballata)。これが吟遊詩人トルバドゥールによって芸術的に洗練され,14世紀に北フランスで厳格な形式をそなえた抒情詩の一形態となった。それは典型的には,8音綴詩句8行または10音綴詩句10行から成る同じ構造の3詩節(couplets)にその半分の行数の1反歌(envoi)がついたもので,各詩節および反歌の最終行は同一詩句のくりかえし(リフレイン)であり,各詩節の脚韻の踏み方は同一(8行では3種,10行では4種)で,反歌の脚韻は詩節後半のそれと同じである。

出典:株式会社平凡社
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バラード【James Graham Ballard】
1930‐
イギリスのSF作家。テクノロジー社会に生きる人間の意識の問題を扱った新しい作風によって,〈新しい波〉(ニュー・ウェーブ)と呼ばれるSFの改革運動を起こし,その中心的役割を果たした。《結晶世界》(1966)は,無意識が直接現実世界と対話していくような独特の手法で地球終末をとらえた初期の傑作であり,《残虐行為展覧会》(1970)は現実的因果律を無視して過去から未来までを同時制に扱った前衛的作品。《コンクリートの島》(1974)は現実世界の中の無意識のブラックホールにとらえられた人間の物語。

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精選版 日本国語大辞典

バラード
〘名〙 (ballade)
① 中世のヨーロッパで作られた定型詩。三詩節と一反歌により構成され、それぞれ同一行の繰り返しで終わる。
② 中世ヨーロッパで、吟遊詩人によって歌われた、自由な形式の小叙事詩。
※明六雑誌‐二五号(1874)知説・五〈西周〉「バルラッド(俚曲)は田畯紅女の情を吟する者(端唄の類なるべし)なり」
③ 物語詩的な内容をもつ声楽曲や器楽曲。〔白眉音楽辞典(1924)〕
④ ポピュラー音楽で、テンポのゆったりした叙情的な曲。

出典:精選版 日本国語大辞典
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