●バルト
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
バルト
Barth, Hans
[没]1965.3.12. チューリヒ
スイスの政治哲学者。 1946年チューリヒ大学教授。政治の理念史の研究で知られる。主著『真理とイデオロギー』 Wahrheit und Ideologie (1945) ,『ペスタロッチの政治哲学』 Pestalozzis Philosophie der Politik (54) ,『大衆と神話』 Masse und Mythos (59) 。
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バルト
Barth, Heinrich
[没]1865.11.25. ベルリン
ドイツの地理学者,言語学者,アフリカ探検家。ベルリン大学で古典を学ぶ。 1845~47年地中海沿岸を旅行。 49年ベルリン大学で講義し,スーダン西部の探検に参加。 50年サハラを横断。以後,チャド湖南部と南東部の諸国を探検し,ヨラでベンワ川の上流部を発見。 55年ロンドンに到着。 63年,K.リッターの後任としてベルリン大学地理学教授。著書『北部・中部アフリカの紀行と発見』 Reisen und Entdeckungen in Nord-und Zentralafrika (5巻,1857~58) 。
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バルト
Barth, Heinrich
[没]1965.5.22. バーゼル
スイスの哲学者。 K.バルトの弟。新カント派のマールブルク学派と弁証法神学の影響を受け,キリスト教的実存哲学の立場に立った。主著『アウグスチヌス哲学における決断の自由』 Die Freiheit der Entscheidung im Denken Augustins (1935) ,『顕現の哲学』 Philosophie der Erscheinung (2巻,47) ,『実存の認識』 Erkenntnis der Existenz (66) 。
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バルト
Barth, Karl
[没]1968.12.10. バーゼル
スイスのプロテスタント神学者。ベルン,ベルリン,テュービンゲン,マールブルクの諸大学で学んだのち,スイスのアールガウ州ザーフェンビルで牧師となり (1911) ,説教者としての苦鬪のなかから著した『ローマ書』 Der Römerbrief (1919) は第1次世界大戦後のヨーロッパに衝撃を与え,新しい神学運動,弁証法神学の出発点となり広範な影響を与えた。ゲッティンゲン (1921) ,ミュンスター (1925) ,ボン (1930) の諸大学で教鞭をとるようになり,当初は,スイスの宗教社会主義や,キルケゴールの実存主義の影響を受けていた彼も,そのアンセルムス研究『知性を求める信仰』 Fides quaerens intellectum (1931) をふまえて 1932年より刊行され始めた『教会教義学』 Die kirchliche Dogmatik全4巻 13冊,9200ページの未完の大著では,バルト神学といわれる独自性をいかんなく示している。それは一言でいえば,キリスト論的に一切を集中しつつ,そこから初期の否定の言葉を越えて肯定の言葉を語ることだといえよう。ヒトラーへの忠誠誓約に留保条件をつけたためボン大学を追われ,バーゼル大学 (1935) に移ってからも,ヒトラーに抵抗して教会鬪争を展開した告白教会を支援し,第2次世界大戦後は,そのハンガリー旅行をとおして,社会主義体制下にも教会は存在しうることを語るようになり,多くの論義を引き起こした。自由主義神学者や盟友であった弁証法神学者 (ゴーガルテン,ブルンナー,ブルトマン) たちとの激しい論争を重ねてきたバルトは,他面モーツァルトのこのうえもない愛好者として,その生誕 200年記念に『モーツァルト』 Mozart (1956) を著している。
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バルト
Barth, Paul
[没]1922.9.30. ライプチヒ
ドイツの哲学者,教育学者,社会学者。 1897年ライプチヒ大学教授,1918年同大学名誉教授。社会を精神的有機体,教育はその有機的社会の「繁殖作用」ととらえ,教育学に社会学を導入した。主著『社会的,精神史的解明による教育史』 Die Geschichte der Erziehung,in soziologischer und geistesgeschichtlicher Beleuchtung (1911) ,『系統的道徳教育の必要性』 Die Notwendigkeit eines systematischen Moralunterrichts (19) がある。
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バルト
Barthes, Roland
[没]1980.3.26. パリ
フランスの批評家。パリ大学で古典文学を学び,1948~50年ブカレストとアレクサンドリアの大学講師。外務省勤務を経て,53年フランス国立科学センターに所属,語彙学と記号論を研究。 60年エコール・プラティク教授。 76年コレージュ・ド・フランス教授。ヌーベル・クリチック (新批評) の代表的存在として社会学,精神分析,言語学の成果を活用した大胆な立論に拠り,しばしば論争を巻起した。主著『零度のエクリチュール』 Le Degré zéro de l'écriture (1953) ,『ミシュレ』 Michelet par lui-même (54) ,『神話作用』 Mythologies (57) ,『ラシーヌ論』 Sur Racine (63) ,『記号論概論』 Éléments de sémiologie (64) ,『批評と真実』 Critique et vérité (66) ,『モードの体系』 Système de la mode (67) など。交通事故の傷がもとで死亡。 (→エクリチュール )
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デジタル大辞泉
バルト(Karl Barth)
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バルト(Roland Barthes)
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世界大百科事典 第2版
バルト【Heinrich Barth】
ドイツの地誌家,探検家。ハンブルクで商人を父として生まれ,ベルリン大学でA.vonフンボルト,K.リッターらについて地理学を学んだ。若いころから旅を好み,1年間のイタリア旅行の後,1845‐47年,地中海周縁諸地方を旅し,北アフリカの土を踏んだ。50‐55年,イギリス政府が企画した中部サハラおよび中部アフリカ探検に3人の探検家の一人として加わり,同行の2人の死後も単独で探検を完了した。この探検で彼はトリポリからサハラを越えてチャド湖に到達し,バギルミ王国,ハウサ諸国に滞在,53‐54年にはニジェール川を北西にさかのぼって,トンブクトゥ,ガオなどを訪れた。
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バルト【Karl Barth】
スイスのプロテスタント神学者。神学者フリッツ・バルトFritz Barthの子として,バーゼルに生まれた。少年時代をベルンで過ごした後,ベルリン,チュービンゲン,マールブルク等の大学神学部で学ぶ。マールブルクでW.ヘルマンの影響を受ける。1909年からジュネーブの教会の副牧師。11年ザーフェンウィル村の教会の牧師。隣村ロイトウィルの教会にトゥルナイゼンがおり,2人は生涯にわたる親交を結ぶ。当時は〈宗教社会主義〉の全盛期であり,2人はその指導者クッターH.Kutterの影響を強く受ける。
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バルト【Paul Barth】
ドイツの哲学者,社会学者,教育学者。ギムナジウムの教師を経て,1890年以降はライプチヒ大学の教授。その代表作《社会学としての歴史哲学》(1897)において,社会学と歴史哲学を同一視し,社会学は歴史の一般化的考察を行い,一般概念および一般法則を設定するものと規定している。また一方で,H.スペンサー,W.ブントらの影響を受けて,社会を精神的・意志的な有機体ととらえる〈社会有機体説〉に立脚し,その立場から教育の機能を社会における精神的伝播・繁殖にあるとした。
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バルト【Roland Barthes】
フランスの思想家,文学者。南西部の都市バイヨンヌの生れ。コレージュ・ド・フランス教授。制度としての〈言語=文化=社会〉のなかでひそかに人々に働きかけているさまざまの〈擬自然〉の暗黙の意味作用を分析しつづけた。ある種のことばづかいの型すなわちエクリチュール(文章態)が発揮する隠れた作用の解明から出発し,やがて広く文学・社会の諸現象にひそむ記号(意味)作用を分析する構造主義的記号学の開拓者のひとりとなる。
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367日誕生日大事典
バルト
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精選版 日本国語大辞典
バルト
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バルト
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旺文社世界史事典 三訂版
バルト
Karl Barth
スイスのプロテスタント神学者
『ロマ書』の近代神学的理解を否定して有名となり,弁証法神学を創始して危機神学を主張した。現代の指導的神学者のひとりであった。主著は『教会教義学』(3巻)。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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