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バロウ型累進変成帯【バロウがたるいしんへんせいたい】

岩石学辞典

バロウ型累進変成帯
変成帯(metamorphic zones)の考え方はグルーベンマンらによって次第に確立されてきたが[Grubenmann : 1907],実際の変成岩について地域的に分帯を行った仕事はバロウが最初である[Barrow : 1893].バロウはアバディーンの西南50kmのスコットランド高原(Scottish Highlands)の粘土質岩石の地域を調査して,この地域の変成岩には累進的な変成作用に従って特徴的な鉱物が形成されていることに注目して分帯を行った.これをバロウ型変成帯(Barrovian zone)とよび,次のような順序に配列していることを明らかにした[Barrow : 1893, 1912].これらの名称の一部はティレーによる後の調査と異なる[Tilley : 1924].
(1) 破砕性雲母帯(zone of clastic micas):純粋な動力変成作用のみで,雲母はまだ再結晶しておらず,温度上昇の影響が表れていない.(2) 砕屑性雲母の再結晶帯(zone of digested clastic mica):白雲母が再結晶し,動力変成作用を過ぎて白雲母が再結晶する.緑泥石が多い.後にティレーは緑泥石帯とした.(3) 黒雲母帯(biotite-zone):黒雲母アイソグレードの始まり.(4) 石榴石帯(garnet-zone):アルマンダインに近い組成の石榴石が初期に形成される.ティレーはアルマンダイン帯と呼んだ.アイドグレードの始まり.(5) 十字石帯(staurolite-zone):十字石が特別な組成を持つために,この帯はどこにでも見られるわけではない.(6) 藍晶石帯(kyanite-zone),(7) 珪線石帯(sillimanite-zone):広い地域に産出する.

出典:朝倉書店
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