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バーミアーン石窟【バーミアーンせっくつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

バーミアーン石窟
バーミアーンせっくつ
Bāmiān Caves
アフガニスタンのバーミアーン盆地にある大規模な仏教遺跡。渓谷の北方を東西に走る山の南崖面に総数約 750に及ぶ石窟のほか,4世紀頃につくられた東の像(約 38m)と 5世紀頃につくられた西の像(約 55m)の 2体の名高い大仏立像があったが,2001年3月に当時アフガニスタンを支配していたイスラム原理主義組織タリバンによって,仏龕ともども完全に破壊された。立像は崖面から彫り出され,すさを混ぜた泥土が塗られて鍍金や彩色が施されていた。破壊以前も,立像はすでに顔面部を失い,躯体部の剥落も著しかったが,仏龕の天井や側壁には仏陀菩薩飛天などを描いた彩色画が残っていた。一方,6世紀頃から 9世紀頃の数百年間にわたって開掘されたとみられる石窟群には,チャイティヤ窟,会堂窟,ビハーラ窟の種類がある。しかし,これらも 1979年のソビエト連邦侵攻以来続いた戦乱(→アフガニスタン紛争)のなかで,窟内の壁画仏像盗掘などの被害にあったうえ,一部の壁画を残し,タリバンの手でほぼ破壊された。2003年バーミアーン渓谷の文化的景観と考古遺跡群として世界遺産の文化遺産に登録された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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