●パリサイ派【パリサイは】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
パリサイ派
パリサイは
Pharisaioi; Pharisees
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デジタル大辞泉
パリサイ‐は【パリサイ派】
1 キリスト時代のユダヤ教の一派。律法を厳格に守り、細部に至るまで忠実に実行することによって神の正義の実現を追求した。その結果形式主義となり偽善に陥ったが、ユダヤ教を後世に伝承することになった。ファリザイ派。
2 宗教や道徳で、形式に従うだけで、内容をかえりみない人。偽善者。形式主義者。
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世界大百科事典 第2版
パリサイは【パリサイ派 Pharisees】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
パリサイ派
ぱりさいは
Perûšîm ヘブライ語
Pharisaioi ギリシア語
Pharisees 英語
古代資料が伝えるユダヤ教三派の一つ。パリサイ、つまり「分離者」(ペルーシーム)という名称は、律法を守らない人々から自分たちを分離することを意味する。紀元前2世紀にはエッセネ派とともに敬虔(けいけん)派(ハシディーム)に属していたが、伝統的宗教に忠実でありながらも最高法院(サンヘドリン)の一翼を担い、祭司層を中核とする貴族富裕階級の保守的で妥協的なサドカイ派に対して、進歩的で独立的な庶民の利益を代表する立場にあった。彼らは伝統的な律法の理念を日常生活に具体化することのなかに自分たちの生き方をみいだし、律法を時代に即応したものに再解釈することに尽瘁(じんすい)した。その律法解釈と敷衍(ふえん)は「ミシュナ」としてのちに集大成され、彼らの思想的な流れはユダヤ教正統派のなかに継承されて今日に至っている。
[石川耕一郎]
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精選版 日本国語大辞典
パリサイ‐は【パリサイ派】
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旺文社世界史事典 三訂版
パリサイ派
パリサイは
Pharisees
モーセの律法を厳守することを主張した排他的形式主義の立場にたった。イエスにその独善的傾向を激しく非難され,サドカイ派とともにイエス迫害の中心となった。パリサイは「分離されたもの」の意味。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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