●パンテオン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
パンテオン
pantheon
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デジタル大辞泉
パンテオン(Pantheon)
2 パリにある国家的功労者の墓廟。ユゴー・ゾラ・ルソーらが埋葬されている。
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世界大百科事典 第2版
パンテオン【Pantheon】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
パンテオン
ぱんておん
Pantheon
ローマ市内にある古代ローマの神殿。115~125年ごろ、ハドリアヌス帝によって建てられた、ローマ最大の円蓋(えんがい)建築。完成はアントニヌス・ピウス帝(在位138~161)時代。円形本堂の内径ならびに天井の高さはいずれも43.2メートル、壁の厚さ6.2メートル。北側入口にコリント式柱前柱式の突出廊があり、柱の高さは12.5メートル。本堂内部には七つの壁龕(へきがん)が設けられ、おそらくユピテル(ジュピター)、アポロン、ディアナ(ダイアナ)、メルクリウス(マーキュリー)などの七至上神が祀(まつ)られていたと考えられる。ドームの内側は円蓋天窓の部分を除いて放射状に全部で28列の格間(ごうま)で覆われ、それぞれの格間は五段ずつになっている。採光はドーム頂上に設けられた円形天窓(直径7.5メートル)だけで、壁面には窓はなく、巨大な堂の外形はまったく無装飾である。この神殿は、その数的比例の美と壮大な内部空間の創造という当時の驚くべき土木技術により、西洋建築史上不朽の名作の一つに数えられる。パンテオンは7世紀初めその所有権が教皇の手に渡り、キリスト教の寺院となった。ラファエッロら有名人のほか、近代イタリア諸王が埋葬され、国家的墓廟(ぼびょう)となっている。なお、パンテオンのあるローマ歴史地区は教皇領、サンパオロ・フォーリ・レ・ムーラ教会とともに世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。
パンテオンの名称は、「すべての神々の神殿」といった意味であるが、今日では国家的栄誉のある物故者に捧(ささ)げられる建物の意味に用いられ、この種の例としてはサント・ジュヌビエーブ修道院聖堂を霊廟とした「パリのパンテオン」が有名である。
[前田正明]
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精選版 日本国語大辞典
パンテオン
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旺文社世界史事典 三訂版
パンテオン
Pantheon
「すべての神々の神殿」の意。ローマ市に残る円形ドームのものが最も有名で,前27〜前25年,アクティウムの海戦の戦勝記念としてアグリッパが建立した。110年落雷のため焼失し,115〜125年にハドリアヌス帝が再建。18世紀ルイ15世がパリに建てた同名のパンテオンは,フランスの偉人の廟 (びよう) である。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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