@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ヒトツバタゴ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヒトツバタゴ
Chionanthus retusus
モクセイ科の落葉高木。アジア東部と北アメリカにだけ知られる独特の属の植物で,日本産のこの種は中部地方対馬朝鮮半島,中国,台湾に自生している。大きなものではは高さ約 30m,直径 70cmに達することがある。灰褐色。葉は4~10cmの長楕円形から広卵形で全縁,長い柄があって生する。花は5月に枝の先に直立する円錐花序をなして多数つき,花冠は白色筒形で深く4裂する。核果は長さ 1cmほどの楕円形で黒色をしている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ヒトツバタゴ【Chionanths retusus Lindl.et Paxton】
モクセイ科の落葉高木で,暖地に著しく離れた分布を示す。属名はchion(雪の)+anthus(花)で,白い花の群れ咲くさまをたとえたもの。和名単葉(一つ葉)のトネリコ(タゴ)の意で,水谷豊文命名にかかわる。高さ25m,径70cmの大木となる。樹皮は暗灰褐色でコルク層が発達し,皮目がある。当年枝は緑色で,開いた短毛が密生する。葉は対生し,長楕円形ないし卵形で鈍頭,長さ4~15cm,脈上に軟毛がある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

ヒトツバタゴ
ひとつばたご
[学] Chionanthus retusus Lindl. et Paxt.

モクセイ科の落葉高木。高さ15~20メートル。葉は対生し、長楕円(ちょうだえん)形で長さ4~10センチメートル、長い柄がある。雌雄異株。5月、円錐(えんすい)状集散花序をつくり、多数の白色花を開く。花冠は長さ1.5~2センチメートル、深く4裂し、裂片は細い。雄花は雄しべ2本、雌花は雌しべ1本。果実は広楕円形で長さ1~1.5センチメートル、10月、黒く熟す。湿地に生え、愛知県、岐阜県、対馬(つしま)、および朝鮮半島、中国に不連続分布する。岐阜、愛知、長崎県の自生地は国の天然記念物として保護されており、庭木として花を観賞する。中国では葉を茶の代用にする。名は、複葉のタゴ(トネリコの方言)の仲間と思い、単葉のタゴの意味でつけられた。もと明治神宮外苑(がいえん)にあり、名前のわからない珍木ということでナンジャモンジャノキとよばれていた。ヒトツバタゴ属はこのほか、北アメリカ東部に1種ある。

[小林義雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ヒトツバタゴ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ヒトツバタゴの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation