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ヒンディー語【ヒンディーご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヒンディー語
ヒンディーご
Hindī language
インドの公用語。元来,インド北中部のドアーブ地方を中心とする地帯の住民の言語で,インド=ヨーロッパ語族のインド=アーリア語派に属する。話し手は今日では2億~3億人に上る。話し言葉方言差が大きく,西ヒンディー語東ヒンディー語に大別される。狭義のヒンディー語は西ヒンディー語をさし,ヒンドゥスターニー方言 (カリー・ボーリー) ,ブラジ・バーシャー方言,カナウジー方言,ブンデーリー方言などから成る。文章語は,高級ヒンディー語とも呼ばれ,19世紀に,ウルドゥー語からアラビア語・ペルシア語的要素を減じてつくられたもので,代りにサンスクリット語からの借用が多い。なお,ヒンディー語を公用語とするについては,インド内の他言語使用者の根強い抵抗がいまだにある。

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デジタル大辞泉

ヒンディー‐ご【ヒンディー語】
Hindi》近代インド‐アーリア語の代表的言語。北インドが中心で、ナーガリー文字を使用。

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世界大百科事典 第2版

ヒンディーご【ヒンディー語 Hindī】
インド語派(インド・アーリヤ諸語)の有力な言語の一つで,同系統の諸語のなかでは,地理的にみてインド中心部に分布する。北インドの共通語であり,インド(バーラト)の公用語でもある。 ヒンディー語という名称は今日では次の4とおりの意に用いられる。(1)狭義にはドアーブ(ガンガー(ガンジス),ヤムナー両河に挟まれた地域,とくにデリー,メーラト周辺)地方のカリー・ボーリー方言。(2)カリー・ボーリー方言に近接の諸言語・方言および古典語の要素が加わって形成された北インドの共通語。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ヒンディーご【ヒンディー語】
インドの公用語。インドヨーロッパ語族インド語派に属す。同系のウルドゥー語に比べサンスクリット系の語彙が多く、表記にデーバナーガリー文字を用いる。 → ヒンドゥスターニー語

出典:三省堂
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世界の主要言語がわかる事典

ヒンディーご【ヒンディー語】
インドヨーロッパ語族インド語派に属する言語。インド北部で話され、インドの連邦公用語でもある。話者数は4億9000万人で、世界では中国語英語に次いで多い。デリーにイスラム王朝が成立した13世紀以降、イスラム教徒とヒンドゥー教徒の共通会話語として北インドに広がったヒンドゥスターニー語が、20世紀のインド・パキスタン分離独立に至る歴史のなかで、ヒンドゥー教徒が使うヒンディー語とイスラム教徒が使うウルドゥー語とに分かれた歴史をもつ。両言語は音韻も日常語彙(ごい)も文法も基本的に同じだが、ヒンディー語では、ウルドゥー語のペルシア文字に対してデーバナーガリー文字を使い、アラビア語ペルシア語に由来する語彙のかなりをサンスクリットなどからの借用語で置きかえている。音韻では子音の種類が多く、独特の反り舌音や多数の帯気音がある。語順は日本語とよく似ている。◇英語でHindi。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヒンディー語
ひんでぃーご
Hindi
インド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派のアーリア諸語に属し、普通東西二つの語群に分けられる。東のグループは、コーサリー語、アワディー語、バゲーリー語、チャッティースガリー語などからなり、インドのウッタル・プラデシュ州およびマディヤ・プラデシュ州の東部および中央部、ビハール州、ネパール南部などの各地域で話されている。また、西のグループは、カリーボーリーといわれる標準ヒンディー語、イスラム教徒たちの共通語であるウルドゥー語、バーンガルー語、ブラジバーカー語、ブンデーリー語、カナウジー語などからなり、ウッタル・プラデシュ州の中央部および西部、マディヤ・プラデシュ州の北部、ヒマチャル・プラデシュ州、ハリアナ州、ラージャスターン州などの地域で話されている。
 ヒンディー語は、英語とともにインドの公用語として国会や中央官庁において用いられており、ウッタル・プラデシュ州、マディヤ・プラデシュ州、ビハール州、ハリアナ州、ラージャスターン州、ヒマチャル・プラデシュ州、デリー中央政府直轄地区などの公用語ともなっている。インド国外においても、アフリカをはじめ、南米のギアナやスリナム、南太平洋のフィジー島などでヒンディー語を話すインドからの移民が多数おり、これらを含めるとヒンディー語の使用人口は2億数千万に上り、理解人口となると3億人を超すものと思われる。
 標準ヒンディー語の歴史的発達の過程をたどってみると、13~14世紀ごろ中期アーリア諸語の一つであるシャウラセーニー・アパブランシャ語の影響を受けつつ発達したデリー地方の言語が、まず初めに北インドに住むイスラム教徒たちの共通語となり、やがてヒンドゥー社会の上層部の人々にも受け入れられるようになっていった。この言語は普通ヒンドゥスターニー語とよばれるが、14世紀から15世紀にかけ、デカン地方で発達したダクニー(ダキニー)語の例に倣い、ペルシア語やアラビア語の語彙(ごい)を豊富に取り入れて成立したウルドゥー語とともに、インドの代表的言語として1799年カルカッタ(現コルカタ)に設立されたフォートウィリアム・カレッジでイギリス人官吏に教えられた。しかし、こうしたウルドゥー語に対抗する形で、ヒンドゥスターニー語からペルシア語やアラビア語の語彙を排除し、できるだけサンスクリット語の語彙を取り入れることによって成立したのが今日の標準ヒンディー語である。なお、ウルドゥー語がペルシア系の文字で右から左へと書かれるのに対し、ヒンディー語はナーガリー文字で左から右へと書き表される。[奈良 毅]
『土井久彌編『ヒンディー語小辞典』(1975・大学書林) ▽土井久彌著『ヒンディー語入門』(1979・泰流社) ▽S. K. Chatterji Indo-Aryan and Hindi (1960, Firma K. L. Mukhopadhyay, Calcutta) ▽A. R. Kelkar Studies in Hindi-Urdu (1968, Deccan College, Poona)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ヒンディー‐ご【ヒンディー語】
〘名〙 インド‐ヨーロッパ語族インド‐イラン語派インド‐アーリア諸語の一つ。北インドの中央部で話され、東部ヒンディー語と西部ヒンディー語とに分かれる。なお、インドの公用語としての標準ヒンディー語は、首都デリーを中心とした西部ヒンディー語の方言がもとになっている。インド系文字であるデーヴァナーガリー文字で表記される。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ヒンディー語
ヒンディーご
Hindi
多言語国家であるインド共和国の公用語
アーリア諸語に属し,文法はウルドゥー語とほぼ同一であるが,文字はサンスクリット語と同じくナーガリー文字を用いている。使用人口は約2億数千万。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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