●ビッグリップ
デジタル大辞泉
ビッグ‐リップ(Big Rip)
《ripは英語で「引き裂く」の意》宇宙終焉(しゅうえん)のシナリオの一つ。ビッグバン以降、宇宙は膨張を続けているが、その平均密度がある臨界密度より小さい開いた宇宙の場合、永遠に膨張を続ける。2003年から行われた宇宙背景放射の詳細な観測から、宇宙全体のエネルギーのうち、宇宙の加速膨張を引き起こす暗黒エネルギーは約73パーセントを占めると見積もられている。膨張が加速を続けると、やがて重力で束縛された銀河系や惑星系は崩壊し、さらに原子や原子核を形作るクーロン力や核力も上回り、ばらばらになった素粒子が飛び交う宇宙となる。その最終的な状態をいう。→ビッグフリーズ →ビッグクランチ
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「ビッグリップ」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●ビッグリップの関連情報
関連キーワード
| RIP| RIP| IGRP| ダイナミックルーティング| ラスタライズ| LEGATOSCRIPT| CPSソフトリッパー| 黄昏サラウンド| 楽園ベイベー| One|