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ビベンディ【びべんでぃ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ビベンディ
びべんでぃ
Vivendi S.A.
水道など公益インフラ事業およびメディア事業を軸とするフランスの複合企業。持株会社として傘下事業子会社を統括する。ビベンディの前身は1853年設立の水道会社ジェネラル・デ・ゾーCompagnie Gnrale des Eauxである。フランスでは19世紀なかばから自治体が上下水道の浄化や送水、料金徴収などを民間企業に委託した。ジェネラル・デ・ゾー社は同業他社を買収し発展、20世紀なかばまでに国内のみならず海外でも給水事業のトップ企業になる。その関連で1960年に環境事業、1967年にごみ処理ビジネスに進出、そして1980年代にエネルギー管理の会社を取得し、同時に多角化に伴いその全事業領域で多国籍展開を始めた。1997年これら公益事業の管理を目的とするグローバル・エンバイロメント(のちにビベンディ・アンビロヌマンVivendi Environnement S.A.を経て、現ベオリアVeolia S.A.)を設立している。一方、メディア事業への進出も果たしている。1983年にヨーロッパ最大の有料テレビネットワークであるCanal+(カナル・プリュス)創立に参加、その後も積極的にメディア事業を拡大し、規制緩和の波をうまくとらえ、セジェテルCegetel(通信)、アバス(出版)、カナル・プリュス、ネット・ホールド(有料テレビ)などの企業を次々と買収し、自前のテレビやインターネット網を利用した、映画・音楽などの世界的な配信事業の構築を目ざした。1998年にアバスと合併した際に、ビベンディと社名を変更した。2000年にはビベンディ・アンビロヌマンの株放出により資金を調達、傘下にユニバーサルを有するシーグラムの買収により音楽・映像コンテンツを獲得し、社名をビベンディ・ユニバーサルと変更した。しかし、バブル経済崩壊の影響により、メディア事業の業績が悪化、傘下子会社の株式を次々に売却した。一方、在来事業である水道事業は好調を持続させ、世界で約1億2000万人(ヨーロッパで約5000万人)に水道サービスを供給している。2002年には中国に進出、上海(シャンハイ)の上水道事業に参加した。2002年、ビベンディ・アンビロヌマンは世界最大の水道事業者ビベンディ・ウォーター(水道)のほか、ダルキアDalkia(エネルギー)、オニックスOnyx(廃棄物処理)、コネックスConnex(輸送)を統括、世界100か国以上でインフラ事業を運営した。合併後、旧シーグラムが有した酒類事業は世界最大の酒類メーカーであるディアジオDiageo(イギリス)およびペルノ・リカールPernod Ricard(フランス)に売却された。日本ではテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ」のアメリカ国外第一号としてユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を2001年(平成13)大阪市にオープンさせた。ビベンディ・ユニバーサルの2002年の売上高は609億8900万ユーロ。従業員数は約38万人。[簗場保行]

その後の動き

2002年、環境事業を行う子会社のビベンディ・アンビロヌマンの持株比率が20%にまで低下したため、独立した別会社としてベオリア・アンビロヌマンVeolia Environnement S.A.(現、ベオリア)が設立された。また、2004年、映画会社の「ユニバーサル」が属するビベンディ・ユニバーサル・エンターテインメントとNBCが合併しNBCユニバーサルNBC Universalとなったが、この際、株式の80%をNBCの親会社、ゼネラル・エレクトリックに売却し、残りの20%をビベンディ・ユニバーサルが保有。2005年、モロッコ・テレコムMaroc Telecom株式の51%を取得した。2006年4月には社名をビベンディに改めた。2008年にはアメリカのゲームソフト大手アクティビジョンActivisionを買収し、アメリカにもつゲームソフト部門のブリザードBlizzardと統合し、アクティビジョン・ブリザードを発足させた。2009年時点で、ビベンディグループはアクティビジョン・ブリザード、ユニバーサル・ミュージックグループ、SFR(携帯電話)、モロッコ・テレコム、カナルプリュスグループ、ザオザZaoza(モバイル・エンタテインメント)から構成されている。2008年の売上高は253億9200万ユーロ、純利益27億3500万ユーロ。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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