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ファビウス・マクシムス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ファビウス・マクシムス
Fabius Maximus Cunctator, Quintus
[生]?
[没]前203
古代ローマの将軍,政治家。その慎重な遅延作戦によって第2次ポエニ戦争の初期にローマの戦力回復と戦局転換の原動力を与えた。ファビウス主義とは漸進的または慎重な政策を意味するが,1884年イギリスに設立された社会主義団体のフェビアン協会はその名をファビウスに負っている。2度執政官 (コンスル ) となり (前 233,前 228) ,前 230年には戸口総監 (ケンソル ) に就任。前 217年ハンニバルがトラシメヌス湖岸でローマ軍を撃滅したのち独裁官 (ディクタトル ) となった。彼はハンニバルの騎兵隊が行動困難な丘陵地帯で作戦を展開し,敵の補給を遮断して絶えず後方より攪乱した。彼の作戦にはローマ内にも異論があったが,この作戦を堅持し,ハンニバルのカンパニア侵入を許容した。独裁官の任期満了後,ローマは強行策に転じた結果,前 217年カンネーの戦いで壊滅的敗北を招き,再びファビウス戦法を採用した。その後3度執政官となり,前 209年にはタレンツムをハンニバルより奪還した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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