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フアレス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

フアレス
Juárez, Benito (Pablo)
[生]1806.3.21. オアハカ,ゲラタオ
[没]1872.7.18. メキシコシティー
メキシコ近代化の基礎を築いた政治家。レフォルマを推進し「改革の父」と敬称される。貧しい先住民 (インディオ) のサポテカ族の出身。 1829年オアハカ師範学校に入学,32年州議会議員,34年弁護士,42年民事裁判所判事を経て,47年オアハカ州知事。 53年 A.サンタ・アナに反抗したかどで知事を解任され,投獄。その後まもなく追放され,ニューオーリンズに逃れた。 54年自由主義者のアユトラ革命に参加,サンタ・アナ駆逐後の J.アルバレス革命政権のもとで司法長官となり,聖職者や軍人の裁判上の特権を廃止するなどの内容を盛込んだ「フアレス法」を制定し,改革運動の第1歩を踏出した。 55年オアハカ州知事に再任,57年には最高裁判所長官と内務長官に就任。 58年国内戦の勃発に伴い I.コモンフォルトの後継大統領に任命され,59年に教会財産没収法を発令して近代化の障害となっていた反動的教会勢力を打倒した。 61年正式に大統領に選ばれたが,改革推進による国家財政窮乏により外債支払いを2年間停止したため,これを不満とするフランス,イギリス,スペインの武力干渉を受け,63年にはメキシコシティーがフランス軍に占領されてマクシミリアンが帝位についた。北部に撤退したフアレスは抵抗を続け,ケレタロの戦いでこれを破り,67年大統領に再選。 71年の選挙でも P.ディアスを押えて再選された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

フアレス【Benito Juárez】
1806‐72
メキシコ大統領。M.イダルゴがメキシコの〈独立の父〉とすれば〈建国の父〉に相当する彼は,サポテカ族出身で,13歳までスペイン語を話さなかった。1830年代にオアハカで政界に入り,48年に州知事に就任し,インディオ社会の保護,師範学校創立,軍隊再編成を手がけた。しかし,53年に復活したサンタ・アナによってM.コモンフォルト,M.オカンポら自由主義者とともに国外追放になる。54年にアユトラ革命が起こりJ.アルバレスが革命評議会を樹立したとき,司法長官(1855)に任命され,軍人,教会の特権を廃止した〈フアレス法〉を制定した。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

フアレス
ふあれす
Benito Juárez
(1806―1872)

メキシコ自由主義革命(レフォルマ)の指導者、大統領(在任1858~72)。南部オアハカ州の貧しい先住民(サポテカ人)の家に生まれ、オアハカで聖職者になるべく教育を受け、やがて弁護士となった。その後自由派の政治家として活躍、1847年には州知事となったが、53年保守派のサンタ・アナに追われてアメリカへ亡命した。54年の自由主義革命を支持し、55年帰国して革命政府の法相に任命され、カトリック教会や軍隊の裁判上の特権を廃止する法律(フアレス法)を公布した。57年には新憲法が制定されたが、同年末これに反対する保守派のクーデターが成功したので、翌58年ベラクルスに臨時革命政府を樹立して大統領に就任、59年には教会財産没収法などを公布して戦いを続け、60年勝利した。しかし62年、外債不払いを機にイギリス、フランス、スペインの3国が軍事介入し、フランス軍は首都を占領してマクシミリアンを皇帝につけたが、フアレスはこれを撃退して独立を守った。戦後は軍備縮小、教育の充実、鉄道建設、自由貿易、民主主義の確立などに努力したが、大統領在任中に病気で急死した。

[野田 隆]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

フアレス
(Benito Pablo Juárez ベニート=パブロ━) メキシコの大統領(在任一八五八‐七二)。インディオ出身の自由主義者。一八五四年の自由主義革命に加わり、反革命クーデターを破り、対フランス戦をも指揮。戦後はメキシコ再建に尽力。(一八〇六‐七二

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旺文社世界史事典 三訂版

フアレス
Benito Pablo Juárez
1806〜72
1855年のメキシコ自由主義革命の指導者で,のちメキシコ大統領(在任1858〜72)
貧しいインディオの生まれ。1832年以後,リベラル派の政治家として活躍。1855年革命政府の法相として教会と軍隊の裁判上の特権を廃止するフアレス法を公布した。1858年保守派の反革命クーデタが起こると,臨時大統領に就任して保守派を破り,さらに62年からフランス軍の侵入にも不屈の抵抗を続けてこれを撃退。1867年皇帝マクシミリアンを処刑してメキシコの独立を守り,経済復興と民主主義の確立につとめた。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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