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フィッツジェラルド

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

フィッツジェラルド
FitzGerald, Edward
[生]1809.3.31. サフォーク,ブレッドフィールド
[没]1883.6.14. ノーフォーク,マートン
イギリスの詩人翻訳家。ペルシアの詩人オマル・ハイヤームの『ルバーイヤート』の翻訳"The Rubáiyát of Omar Khayyám" (1859) によって知られる。オマルの原詩に劇的な統一を与え,過ぎゆく一刻一刻を十分に享受したいという朝の願望に始り,青春のはかなさと死の接近を嘆く日没に終る連作として訳出。ほかに,教育制度批判の書『ユーフラノール』 Euphranor (51) ,警句集『ポローニアス』 Polonius (52) ,翻訳『カルデロンの戯曲6編』 Six Dramas of Calderón (53) がある。

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フィッツジェラルド
Fitzgerald, Ella
[生]1917.4.25. バージニア,ニューポートニューズ
[没]1996.6.15. カリフォルニア,ビバリーヒルズ
アメリカ合衆国の女性ジャズ歌手。1934年アマチュア・コンテストで優勝してチック・ウェッブ楽団の専属歌手となった。1946年からノーマン・グランツの Jazz at the Philharmonic (JATP) コンサートに加わり,以後名実ともにジャズ・ボーカルの女王として 1980年代半ばまで活躍,1986年に心臓手術を受けたあとも復帰し,1993年まで歌い続けた。1953年に初来日。ヒット曲は『ア・ティスケット・ア・タスケット』『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』。12個のグラミー賞を獲得したほか,多くの賞を受賞した。

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フィッツジェラルド
Fitzgerald, F. Scott
[生]1896.9.24. ミネソタ,セントポール
[没]1940.12.21. カリフォルニア,ハリウッド
アメリカ合衆国の小説家。フルネーム Francis Scott Key Fitzgerald。自伝的小説『楽園のこちら側』This Side of Paradise (1920) で認められ,1920年代の「ジャズ時代」を担う新世代の代弁者とうたわれた。次いで短編集『フラッパーと哲学者』Flappers and Philosophers (1920) ,『ジャズ時代の物語』Tales of the Jazz Age (1922) ,長編『美しく呪われし者』The Beautiful and Damned (1922) ,『華麗なるギャツビー』The Great Gatsby (1925) など,盛んに書き続けたが,1920年代の享楽的な生活にのめり込んで才能を浪費したばかりでなく,1930年代の時代風潮はすでに彼の文学を受け入れず,妻ゼルダの精神疾患と相まって,その生活は破綻せざるをえなかった。長編夜はやさし』Tender Is the Night (1934) の不評のあと,ハリウッドを舞台に再起をかけた力作『最後の大君』The Last Tycoon (1941,死後出版) も未完のままに終わった。

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フィッツジェラルド
FitzGerald, George Francis
[生]1851.8.3. ダブリン
[没]1901.2.22. ダブリン
イギリスの物理学者。ダブリンのトリニティ・カレッジ (ダブリン大学) に学び,同大学のチューター (1877) ,教授 (81) 。 J.C.マクスウェルの理論を発展させ,同カレッジの物理学研究の水準を高めた。 1889年 H.ローレンツに先立って,マイケルソン=モーリーの実験結果を説明するために,運動物体は運動方向に長さが短縮するとの解釈を与えた (→ローレンツ収縮 ) 。陰極線原子よりも小さい荷電粒子より成るとの見解も示した。 83年にロンドンのロイヤル・ソサエティ会員に選出された。

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フィッツジェラルド
Fitzgerald, James (Fitzmaurice)
[生]?
[没]1579.8.18. マンスター,カースルコネル
アイルランドの反乱の指導者。 16代デズモンド伯の。 1573年イギリスに対する反乱を起して失敗したのち大陸に逃れ,79年ローマ教皇やスペインの支援を得て,アイルランドに上陸したが,戦死

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フィッツジェラルド
FitzGerald, Garret
[生]1926.2.9. ダブリン
[没]2011.5.19. ダブリン
アイルランドの政治家。首相(在任 1981~82,1982~87)。フルネーム Garret Michael FitzGerald。フィン・ゲール党(統一アイルランド党)党首として労働党との連立政権を率いた。アイルランド自由国の草創期に革命志向の政治家一家に生まれた。ダブリン・ユニバーシティ・カレッジ(ダブリン国立大学)と法曹学院キングズインに学び,1959年にダブリン・ユニバーシティ・カレッジの政治経済学部で経済学講師。1969年にアイルランド議会下院(ドイル)議員に選出された。のちに大学講師の職を退き,フィン・ゲール党のライアム・コスグレーブ首相率いる連立政権の外務大臣に就任した。この連立政権が 1977年の選挙で大敗すると,コスグレーブは党首の座をフィッツジェラルドに譲った。フィッツジェラルドは草の根レベルから党の近代化と強化に取り組んだ。フィッツジェラルド政権では,離婚,妊娠中絶,避妊に関する法律の緩和を進めるとともに,北アイルランドのプロテスタントとの対話努力を重ねた。1985年にイギリスのマーガレット・サッチャー首相との間でイギリス=アイルランド合意(ヒルズバラ合意)に調印し,アイルランドは北アイルランドの統治について意見を述べることが可能になった。1987年の選挙でフィン・ゲール党が大敗したのをうけて党首の座を退いた。おもな著書に "Planning in Ireland"(1968),"Towards a New Ireland"(1972),"Unequal Partners"(1979)など。

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デジタル大辞泉

フィッツジェラルド(Francis Scott Key Fitzgerald)
[1896~1940]米国の小説家。「ロストジェネレーション失われた世代)」の代表者の一人で、第一次大戦後の社会風俗を描いた。作「偉大なるギャツビー」「夜はやさし」など。

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世界大百科事典 第2版

フィッツジェラルド【Edward FitzGerald】
1809‐83
イギリスの詩人,翻訳家。繊細な感受性と洞察力をもち,サフォークの田園で静かに翻訳活動をした。その一生は友愛に満ち,ユーモラスでやさしい書簡集でも有名だが,彼の名を不朽にしたのは,11~12世紀のペルシアの詩人ウマル・ハイヤームの《ルバーイヤート》の名訳(1859)である。原詩は神秘的4行詩で,人生の無常嘆き,美女,ワイン,詩の喜びで浮世苦悩を忘れようとするエピキュリアン的刹那主義の長大な詩であった。

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フィッツジェラルド【Ella Fitzgerald】
1918‐96
アメリカの黒人女性ジャズ歌手。バージニア州ニューポート・ニューズ生れ。少女時代,ハーレムの〈のど自慢〉で歌っているところをジャズ・バンド・リーダー,チック・ウェッブWilliam(Chick) Webb(1907?‐39)に認められ,専属歌手として1935年デビュー。スウィング・ブーム到来とともにナンバーワン女性歌手となり,ウェッブの死後約1年,そのバンドのリーダーを務めた。その後独立,デッカバーブ→パブロ各レコードのドル箱歌手として活躍を続けてきた。

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フィッツジェラルド【Francis Scott Key Fitzgerald】
1896‐1940
アメリカの小説家。ミネソタ州セント・ポール出身。第1次大戦に志願して少尉に任官されたがもっぱら内地勤務で,プリンストン大学在学中に書き始めていた小説の完成に専念,終戦後改作してようやく出版されたのが処女作《楽園のこちら側》(1920)。権威が失墜した既成道徳に思いきり反逆する当時の若者思考感情を,奔放な行動を通して直截に描いた小説だが,粗笨(そほん)な仕上がりにもかかわらず時流に投じて戦後世代の絶大な共感を呼んだ。

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フィッツジェラルド【George Francis FitzGerald】
1851‐1901
イギリスの物理学者。ダブリンに生まれ,トリニティ・カレッジで学び,1877年トリニティ・カレッジのフェロー,80年ダブリン大学実験物理学教授となった。H.R.ヘルツやH.A.ローレンツらと並んでマクスウェル理論に深い関心を示し,とりわけ光の電磁理論に注目し研究を行った。方向による光速度の差を検出しようとして行われたマイケルソン=モーリーの実験の否定的結果に関心をもち,帯電物体がエーテル中を運動するとき電気力が変化することから,分子間力も同様に変化し,それによって運動方向に物体は短縮することも考えうるとして,89年短縮仮説を提出した。

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大辞林 第三版

フィッツジェラルド【Fitzgerald; FitzGerald】
Edward FitzGerald 1809~1883 イギリスの詩人・翻訳家。ウマル=ハイヤームの「ルバイヤート」の訳で名高い。
Francis Scott Key Fitzgerald 1896~1940 アメリカの小説家。第一次大戦後の、アメリカのジャズエイジのもつ雰囲気を巧みに表現した。代表作「楽園のこちら側」「ジャズエイジの物語」「偉大なるギャッツビー」
George Francis FitzGerald 1851~1901 イギリス(アイルランド)の物理学者。ローレンツとほぼ同時期に、運動物体の長さの短縮(フィッツジェラルド短縮)を提唱。

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精選版 日本国語大辞典

フィッツジェラルド
[一] (Edward FitzGerald エドワード━) イギリスの詩人・翻訳家。一一~一二世紀のペルシアの四行詩「ウマル=ハイヤームのルバイヤート」の英訳で有名。(一八〇九‐八三
[二] (Francis Scott Key Fitzgerald フランシス=スコット=キー━) アメリカの小説家。ジャズの狂騒、酒場、ギャングなどを素材に、ジャズエージの旗手として一九二〇年代の世相を描いた。代表作「偉大なるギャツビー」。(一八九六‐一九四〇

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