@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

フッ化水素【フッかすいそ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

フッ化水素
フッかすいそ
hydrogen fluoride
化学式 HF 。蛍石硫酸を作用させて得られる無色,刺激性の強い気体腐食性が強く,有毒。比重 1.27,融点-83.7℃,沸点 19.7℃。水,アルコールに易溶。ベンゼントルエンなどの有機溶媒にも溶ける。水溶液フッ化水素酸で,腐食性が強く,ガラスなどのケイ酸質をおかす。電球つや消し,フッ化水素酸の二次製品 (フッ化カリウムフッ化マグネシウムフッ化バリウム,フッ化セリウムなど) 製造,メッキ (亜鉛メッキの際の酸洗い) ,分析試薬などに用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵mini

フッ化水素
水素とフッ素化合物で、無色の気体。蛍石に硫酸を加えるなどの方法で得られる。水溶液のフッ化水素酸は腐食性が極めて強く、フロンガス原料となるほか、半導体の回路形成やガラスのつや消しなどに使われる。半導体生産に使われる高純度のものは日本メーカーが約8割のシェアを握るとされる。2019年7月、政府はフッ化水素を含む化学製品3品目について、韓国への輸出手続き簡略化の優遇措置をやめることを決めた。

(2019-7-18)

出典:朝日新聞出版
(C)Asahi Shimbun Publications Inc
本事典の解説の内容はそれぞれの執筆時点のものです。常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

フッ化水素
ふっかすいそ
hydrogen fluoride
水素とフッ素の化合物。フッ化水素カリウムKHF2を熱するか、蛍石(ほたるいし)CaF2に濃硫酸を加えて熱すると得られる。常温で無色発煙性の液体。式量が小さいのに融点や沸点が高いのは、水素結合により分子が会合しているためである。気体の蒸気密度は、90℃以上でHF、32℃付近では(HF)2~(HF)3に相当し、固体ではジグザグの鎖構造が認められる()。液体は電気を導かないが、無機・有機化合物をよく溶かす。水によく溶け、フッ化水素酸を生じる。フッ素化剤で、フロンガス(冷媒)、ペルフルオロ化合物、フッ素樹脂、フッ素の製造原料、アルキル化などの有機合成触媒としての用途がある。きわめて毒性が強く、吸入すると肺水腫(すいしゅ)をおこす。また気体が指にしみると爪の間が痛む。[守永健一・中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

フッ化水素
フッカスイソ
hydrogen fluoride

HF(20.01).フッ化水素カリウムを加熱すると得られる.工業的には,蛍石に濃硫酸を作用させてつくる.無色,特有の刺激臭のある発煙性液体.密度1.0015 g cm-3(0 ℃).融点-83.1 ℃,沸点19.54 ℃,臨界温度188 ℃.沸点がほかのハロゲン化水素に比べて異常に高いのは,水素結合による重合のためである.水,エタノールに易溶.水溶液はフッ化水素酸とよばれる.液体フッ化水素はこれまでに知られている最強の酸の一つである.硝酸のようなほかの酸は次のように塩基としてはたらく.

HNO3 + HF → H2NO3 + F

液体フッ化水素は誘電率が非常に大きく,多くの無機および有機化合物を溶かす.水素よりイオン化傾向の大きい金属のほとんどは侵される.アルカリ金属,アルカリ土類金属,銀,鉛,亜鉛,水銀などの酸化物,水酸化物と反応してフッ化物をつくる.ガラスなどのケイ酸塩と反応して四フッ化ケイ素を生じる.ポリエチレン,銅,白金などの容器に貯蔵される.フレオン(冷媒)や有機フルオロカーボンなどフッ素化合物の製造,ガラスの目盛付けや模様付け,金属表面のフッ化処理,アルキル化パラフィン製造の触媒などに用いられる.きわめて毒性が強い.[CAS 7664-39-3]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

フッ化水素」の用語解説はコトバンクが提供しています。

フッ化水素の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation