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フライス盤【フライスばん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

フライス盤
フライスばん
milling machine
フライスを用いて,平面曲面,ねじ,歯車などを削り出す工作機械。単純な平面削りよりも,むしろ複雑な加工を得意とする。各種のフライスがあるが,構造と作業内容から次のように大別される。 (1) (ニー) 型フライス盤 最も広く使用され,さらに横型・万能立フライス盤に分けられる。機能を多様化したものを万能フライス盤と呼ぶ。 (2) 生産フライス盤 多量生産を目的に,半自動または全自動化したもので,構造的にも強固である。 (3) 平削りフライス盤 長大な工作物を切削するために平削り盤の構造形式にしたもの。 (4) 特殊フライス盤 特定の加工を対象とする専用機で,型彫り盤,ねじ切りフライス盤,工具フライス盤,カムフライス盤その他がある。以上のフライス盤を数値制御したものを NCフライス盤と呼び,最近多用されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

フライス盤
金属製の工作物を前後左右上下に動かし、定位置にあるフライス(回転切削工具)で高精度に加工する。0.01ミリの誤差が評価に反映される。図面を正確に再現するため、数十種類の道具を的確に選択する「段取り」が重要になる。
(2014-02-20 朝日新聞 朝刊 名古屋 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

フライス‐ばん【フライス盤】
フライスを定位置で回転させ、送られてくる工作物を切削する工作機械。立フライス盤横フライス盤に大別される。ミーリングマシン

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

フライスばん【フライス盤 milling machine】
ミリングマシンともいう。外周に多数の切刃をもつフライスと呼ばれる工具を用いて,平面の加工,溝の加工,長穴加工や歯車の加工などを行う工作機械。旋盤,研削盤,ボール盤などと並んで汎用(はんよう)工作機械の主流をなす。 現在のようなフライス盤は1818年ころE.ホイットニーにより作られ,その後60年代に万能フライス盤が作られ,ドリルのねじれ溝の加工やスパイラル歯車の加工が可能となった。さらに20世紀に入って,1950年代の数値制御の開発により数値制御フライス盤が作られ,複雑な形状の加工を容易に行えるようになった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

フライス盤
ふらいすばん
milling machine

フライスとよばれる一枚ないし多数枚の切刃をもつ工具を用いて加工を行う工作機械。フライスとは、ドイツ語の「Fräse」や、フランス語およびオランダ語の「Fraise」(襞襟(ひだえり))に由来するといわれている。1800年アメリカのE・ホイットニーが互換性のある銃器の工作用として発明したのがフライス盤の始まりといわれている。フライス盤は、工具に回転運動、また工具と工作物の間に三次元相対運動を与える機械であるが、この相対運動の与え方と用いる工具の種類によって、平面、曲面、溝(直溝、ねじれ溝)、カム、歯車などの広範な形状を切削することができる。したがって、フライス盤の作業範囲は広く汎用(はんよう)性に富むため、旋盤、ボール盤とともに現在もっとも広く使用されている工作機械の一つである。

 フライス盤は、その大きさ、加工能力により多くの種類に分けられるが、とくに工具と工作物に上下相対運動を与えるための構造上の違いによって、ひざ形とベッド形に区分されている。工作物側を上下させるのがひざ形で、加工工具側を上下させるのがベッド形である。

 ひざ形フライス盤は、主軸の方向が垂直な立て形フライス盤と、水平の横形フライス盤とに分かれ、さらに横形フライス盤のなかで、テーブルや主軸頭などが旋回するものを万能フライス盤という。また、ラム形フライス盤といって、コラム上のラムに主軸頭がつき、そのラムが前後に出入りするものもあり、このなかには、主軸頭が左右に傾斜できるもの、ラムが平面内で旋回するものなどがある。

 ベッド形フライス盤についても、ひざ形と同様に、主軸の方向により立て形と横形がある。ベッド形のなかで、主軸の上下運動および加工物の前後運動を半固定にし、テーブルの左右運動を主体にした大量生産に適したものを生産フライス盤という。

 ひざ形フライス盤は、コラムcolumn、ニーknee、サドルsaddle、テーブルtableの基本構造要素からなり、テーブルとサドルをのせたニーが上下に動き、ニー上のサドルは前後方向に動き、サドル上のテーブルは左右に動き、工作物の三次元運動を可能にしている。主軸はコラムの中に組み込まれている。このフライス盤の最大の特徴は操作性のよいことで、各種の付属装置を取り付けて広範囲の加工を行うことができ、もっとも多く使用されているフライス盤である。一般には小物部品の加工を対象とし、製作個数は中量生産以下で、複雑な切削面や多くの切削面を有する場合に適している。

 ベッド形フライス盤は、ひざ形におけるニーの上下運動をなくし、主軸頭によって上下運動を行わせ、テーブルは床上に固定されたベッド上を往復運動する構造である。したがって加工物の重さに影響されず、重量物の加工に適し、精度も安定している。

 以上のほかに特殊なフライス盤として、平削り盤のバイトのかわりに主軸頭を装備したフライス切削用大型機械のプラノミラーや、ねじフライス盤、工具フライス盤、形彫りフライス盤、ロータリーテーブル形フライス盤などがある。

 フライス盤の場合、とくに作業空間が機械の大きさを表す重要なポイントで、一般に、二番、三番、四番などと、番手を用いて表している。

[清水伸二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

フライス‐ばん【フライス盤】
〘名〙 工具としてフライスを使う工作機械。
※現代日本技術史概説(1956)〈星野芳郎〉五「フライス盤やグラインダーのような工作機械は」

出典:精選版 日本国語大辞典
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