●フラウンホーファー線【フラウンホーファーせん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
フラウンホーファー線
フラウンホーファーせん
Fraunhofer line
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
フラウンホーファー‐せん【フラウンホーファー線】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
法則の辞典
フラウンホーファー線【Fraunhofer line】
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
フラウンホーファーせん【フラウンホーファー線 Fraunhofer lines】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
フラウンホーファー線
ふらうんほーふぁーせん
Fraunhofer lines
太陽スペクトルに見られる暗線(吸収線)。ドイツの光学機器開発者であったフラウンホーファーにちなむ名称である。1802年、ウォラストンは太陽スペクトル中に暗線を見つけていた。その後、分光器にコリメーターを導入し、吸収線を詳しく観測できるようにしたフラウンホーファーは、1814年に太陽スペクトル中に多数の明瞭な暗線があることを発見した。高温ガスと観測者とのあいだに低温ガスがあると、低温ガスを構成している原子やイオンなどの粒子が、それぞれ固有の波長の光を吸収するので吸収線が生じる。
さらに、吸収する粒子数が多ければ吸収線も強く現われるので、フラウンホーファー線を調べることにより、太陽大気中に存在する元素の種類や存在量がわかる。これにより、太陽大気のガスの成分は質量比で水素が70.7%、ヘリウムが27.4%、その他の元素は全部で1.9%であることがわかった。さらに、吸収線の輪郭は、粒子運動や磁場により広がるので、輪郭を調べることにより、光球や彩層のガスの運動や温度や磁場の強さの情報も得られる。フラウンホーファーの観測から太陽にはわずかではあるが金属元素が存在することが判明し、太陽は第一世代の恒星ではなく、第二世代か第三世代の星であると考えられている。
[日江井榮二郎]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
フラウンホーファー‐せん【フラウンホーファー線】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
化学辞典 第2版
フラウンホーファー線
フラウンホーファーセン
Fraunhofer lines
太陽光の連続スペクトル中にある黒線.1814年,J. Fraunhoferによって発見されたのでこの名がつけられている.太陽から出た連続スペクトルの光が地球に達するまでに,太陽周辺の気体や地球の大気圏の気体によって選択的に吸収されるために生じる吸収線である.Fraunhoferは,主要な吸収線に赤いほうからA,B,C,…,a,b,c,…などの記号をつけた.NaのD線はよく知られている.このほか,B線とよばれる O2 の帯スペクトル,C線とよばれる水素原子の Hα 線などがある.フラウンホーファー線のうち,地球大気による吸収線は,太陽の天頂距離による通過大気層の変化によって,その吸収強度が変化する.したがって,太陽大気による吸収線とは区別できる.たとえば,B線は地球大気中の酸素によるものである.フラウンホーファー線は数万本に及び,それらは波長,強度によって分類されている.[別用語参照]太陽スペクトル
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)
Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「フラウンホーファー線」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●フラウンホーファー線の関連情報