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フラストレーション

デジタル大辞泉

フラストレーション(frustration)
欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること。その緊張によって攻撃的になりやすい。欲求不満。要求阻止。「フラストレーションを解消する」

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

フラストレーション【frustration】
生活体がその欲求の満足を,何らかの妨害のために阻止されている状態をいい,欲求不満,あるいは欲求阻止と訳される。この場合,生活体は緊張状態に陥り,それを解消するために,後述するような不適応行動を生ぜしめやすいと考えられる。フラストレーションの概念は,S.フロイトが不満に終わる性的興奮をそのように呼んだことに始まり,行動のメカニズムを説明するための精神分析学上の仮説的概念となった。K.レウィンおよびその弟子たちは,実験的研究に基づいて,〈フラストレーション‐攻撃〉〈フラストレーション‐退行〉の仮説を提唱した。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

フラストレーション【frustration】
欲求がなんらかの障害によって阻止されている状態。また、その結果生じる不快な緊張や不安。欲求不満。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

フラストレーション
ふらすとれーしょん
frustration
本来は精神分析学の用語で、欲求不満、要求阻止などと訳され、欲求を阻止するような環境状況をさしたり、そのような状況に置かれた個人の内的状態や、その結果として表出される反応をさしたりする包括的なことばである。しかし一般には、欲求の満足がなんらかの障害によって達成できなかった八方ふさがりのやりきれない心境を、「フラストレーションに陥った」というように表現する場合が多い。フラストレーション状況を引き起こす妨害や障害は、かならずしも客観的に実在する事物や人とは限らない。主観的に妨害や障害と感じたり考えたりすることによっても引き起こされる場合がある。また、障害はいつも外部にあるわけではなく、能力の欠如のように本人の内部にあることもある。[辻 正三]

フラストレーション行動の諸説

(1)フラストレーション→攻撃仮説 攻撃行動の生起にはつねにフラストレーションの存在が前提とされており、またその逆にフラストレーションが存在すれば、つねになんらかの形式で攻撃が生じるとする説。攻撃は普通、妨害や障害になっている人や物に向けられるが、それが禁止されたり相手が強力であったりすれば、他の人や物に対する攻撃が代償行動として生じる。母親におやつをねだって断られた子供が、八つ当たりで罪のない弟や妹をいじめたりするのがその例である。
(2)フラストレーション→退行仮説 フラストレーションは、自我の構造を未分化、未発達な段階に後戻りさせ、未成熟な行動をおこさせるとする説。ひとりっ子としてかわいがられて育てられてきた子供が、弟妹の誕生によって親たちの関心がそのほうに奪われてしまい、以前のようにかまってもらえなくなると、指しゃぶりや夜尿を再発し、自分より幼い子供の行動に逆戻りする場合がこれにあたる。
(3)フラストレーション→異常固着仮説 フラストレーション状況での行動を動機づけを失った「目標のない行動」とみ、無意味な反応が異常に反復固執されるとする説。「知恵の輪」が解けず解決に役だたない操作を無意味に繰り返したり、劇場で火災が生じ、観客が狭い非常口に殺到してむやみに押し合いを繰り返していたりするのが、その例である。[辻 正三]

フラストレーション行動の類型

攻撃、退行、異常固着のうちどれがおもなものかは、簡単には決められない。人によっても事態によっても異なる。また、同じくフラストレーションのおこりそうな状況に置かれても、人によって冷静に問題を解決する者もいるし、フラストレーションの程度にも個人差がある。アメリカの心理学者ローゼンツワイクは、これを「フラストレーション耐性」とよんでいる。彼は、フラストレーションに対する反応を、あくまで欲求の満足に固執する型、自我を傷つけないように防衛する型、妨害者の存在を強調する障害優位型の三基本型と、攻撃が外の環境に向けられる外罰型、攻撃を自分に向ける自責感の強い内罰型、攻撃をどこへも向けず問題をもっともらしく紛らしてしまう無罰型の三反応型とに分けている。[辻 正三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

フラストレーション
〘名〙 (frustration) 心理的要求が外部の条件によって妨げられる状態。欲求不満。〔精神分析入門(1959)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

フラストレーション
欲求不満」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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