●フラボン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
フラボン
flavone
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栄養・生化学辞典
フラボン

2-phenyl-4H-1-benzopyran-4-one.
フラボノイド色素の一種.この基本骨格をもつ化合物はケルセチンなど.配糖体として植物に広く分布.
(2) (1) のフラボンがヒドロキシル化された化合物の総称.
出典:朝倉書店
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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典
フラボン【flavone】
出典:講談社
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世界大百科事典 第2版
フラボン【flavone】

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日本大百科全書(ニッポニカ)
フラボン
ふらぼん
flavone
フラボノイドに属する植物色素の一つで、フラボン類の母体骨格であるフェニルクロモンの構造をもつ。フラボンは遊離または配糖体の形でとくに高等植物に広く分布し、黄色ないし橙(だいだい)色を与えるが、普通は、淡黄色のために花や葉ではカロテノイド(カロチノイド)やクロロフィルの鮮明な色調にかくれて直接その色を認められないことが多い。フラボンはフラボノイドのなかでももっとも種類が多彩であり、フラボノイドの名の由来になっている。ダリアなどの花弁のアピゲニンやモクセイソウ全草、スイカズラの花に含まれるルテオリンがフラボンの代表的なものである。フラボンのうち3位の炭素にヒドロキシ基をもつものをフラボノールとよぶ。植物界に分布の広いケムフェロール、クエルセチンがその仲間の色素で、遊離の形では淡黄色であるが、これらの配糖体はさらに無色に近くなる。
[南川隆雄]
『吉田精一・南川隆雄著『高等植物の二次代謝』(1978・東京大学出版会)』▽『石倉成行著『植物代謝生理学』(1987・森北出版)』▽『日本食品科学工業会監修、河村幸雄・大久保一良編著『ダイズのヘルシーテクノロジー』(1998・光琳)』▽『山谷知行編『朝倉植物生理学講座2 代謝』(2000・朝倉書店)』▽『家森幸男編『大豆イソフラボン』(2001・幸書房)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版
フラボン
フラボン
flavone
2-phenylchromone.C15H10O2(222.23).サクラソウ科Primula pulverulentaの葉裏や果実上に,白粉状で存在する.2′-アセトキシカルコンジブロミドにアルカリを作用させるか,フラバノンを臭素化したのち,アルカリで処理すると得られる.無色の針状晶.融点97 ℃.λmax 250,297 nm(log ε 4.06,4.20).水に不溶,ほとんどの有機溶媒に可溶.濃硫酸溶液は紫色の蛍光を発する.なお,3位にヒドロキシ基をもつフラボン誘導体を,とくにフラボノールC15H10O3と称する.フラボンおよびフラボノールのオキシあるいはメトキシ誘導体はフラボン類(フラボノイド中の一群)と総称され,黄色~橙色の色素として遊離,あるいは配糖体として高等植物に広く存在する.代表的なものとして,フラボンではクリシン,プリメチン,アピゲニン,ルテオリンなど,フラボノールではケンペロール,フィセチン,クエルセチン,ミリセチンなどがあげられる.[CAS 525-82-6]
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デジタル大辞泉
フラボン(flavone)
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