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フランカルボン酸【ふらんかるぼんさん】

日本大百科全書(ニッポニカ)

フランカルボン酸
ふらんかるぼんさん
furancarboxylic acid
フランの水素原子1個をカルボキシ基-COOHで置き換えた化合物で、2-フランカルボン酸(別名は焦性粘液酸)と、3-フランカルボン酸の2種類がある。
(1)2-フランカルボン酸 人およびある種の動物によるフルフラールの代謝生成物として知られている。フルフラールをアルカリ性下で過マンガン酸塩により酸化すると得られる。無色の板状結晶で、沸騰水に可溶で、エタノール(エチルアルコール)、エーテルにもよく溶ける。酸性は、異性体の3-フランカルボン酸より強い。
(2)3-フランカルボン酸 黒斑(こくはん)病のサツマイモ、ハマジンチョウ科、ニシキギ科のある種の植物の根や種子中、マメ科の植物の根など、植物界にかなり広く分布している。針状結晶で昇華性がある。有機合成用試薬として用いられる。[廣田 穰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

フランカルボン酸
フランカルボンサン
furancarboxylic acid

C5H4O3(112.08).フロ酸ともいう.カルボキシル基の置換位置により二つの異性体がある.

】2-フランカルボン酸(2-furancarboxylic acid):ピロ粘液酸ともいう.フルフラールの代謝産物として,ヒトや数種類の動物中に存在する.フルフラールの酸化銀または過マンガン酸カリウム酸化により合成される.昇華性の板状晶.融点133 ℃,沸点230~232 ℃.温水,エタノール,エーテルに可溶.3-フランカルボン酸より酸性が強く,脱炭酸されやすい.【】3-フランカルボン酸(3-furancarboxylic acid):マメ科,ニシキギ科などの植物中に存在する.フランポリカルボン酸の脱炭酸により生成される.板状晶.融点121~122 ℃.110 ℃ で昇華する.熱湯,エタノールに易溶.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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