●フランセ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
フランセ
Françaix, Jean
[没]1997.9.22. パリ
フランスの作曲家。パリ国立音楽院で作曲を N.ブーランジェに,ピアノを I.フィリップに学ぶ。その後,主として故郷のルマンで作曲にたずさわり,才気煥発な明るいスタイルで,ピアノ曲『若い娘の5つのポートレート』ほか,バレエ曲,管弦楽曲など多数の親しみやすい作品を残している。
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デジタル大辞泉
フランセ(〈フランス〉français)
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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)
フランセ
世界大百科事典 第2版
フランセ【Jean Françaix】
フランスの作曲家,ピアノ奏者。パリ音楽院でピアノと作曲を学ぶ。ストラビンスキーの美学とラテン的な古典主義の総合を目ざした師N.ブーランジェの影響のもとに,独自の機知,生彩に富み,しかも平易簡潔な作風を速やかに確立し,1930年代からあらゆる分野にわたって活発な創作活動を展開した。オペラ《びっこの悪魔》(1937),バレエ曲《裸の王様》(1935)ほかの舞台音楽,《ピアノ協奏曲》(1932)など多数の管弦楽曲,代表作《管楽五重奏》(1948)を含むさまざまな室内楽曲や《若い娘たちの五つの肖像》などのピアノ曲,オラトリオ《聖ヨハネの黙示録》(1939)その他多数の声楽曲を作曲,多くの映画音楽も手がけている。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
フランセ
ふらんせ
Jean Françaix
(1912―1997)
フランスの作曲家、ピアノ奏者。ル・マン生まれ。パリ音楽院で作曲をN・ブーランジェ、ピアノをI・フィリップに師事。1930年18歳でピアノ科を首席で卒業した。プーランク、ラベル、ストラビンスキーなどの影響を受けるとともに、古典的なフランス音楽の伝統を踏まえ、機知に富み、洗練された優雅さにあふれた簡潔で均整感のある作風を確立した。作品は、オペラ『びっこの悪魔』(1937)、同『クレーヴの奥方』(1965)、バレエ『裸の王様』(1935)、同『ソフィーの不幸』(1935)などの劇音楽、『ピアノ協奏曲』(1936)ほかのオーケストラ曲、『管楽五重奏曲』(1948)をはじめとする数多くの室内楽曲、オラトリオ『聖ヨハネの黙示録』(1939)、その他声楽曲からピアノ曲や映画音楽に至るまでのあらゆる分野に及んでいる。映画音楽には『レディ』(1965)などがある。また、優れたピアニストとしてヨーロッパ各地やアメリカで活躍した。
[寺田兼文]
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