@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

フロム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

フロム
Fromm, Erich
[生]1900.3.23. フランクフルトアムマイン
[没]1980.3.18. スイス,ムラルト
ドイツ生れのアメリカの精神分析学者,社会心理学者。新フロイト派の一人。精神分析の社会学派といわれ,政治的,宗教的,経済的条件で個人の「社会的性格」が形成されると主張し,社会の健全な発展のため,精神分析法を導入することを提唱した。ナチスに追われ,フランスを経て 1933年アメリカに渡り,シカゴ精神分析研究所などの研究員をつとめ,40年アメリカに帰化。 49年メキシコに移住し,以後アメリカと両国で活躍していた。 51年,メキシコ国立大学教授。主著『自由からの逃走』 Escape from Freedom (1941) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

フロム(Erich Fromm)
[1900~1980]米国の精神分析学者・社会思想家。ドイツの生まれ。1934年、米国へ亡命。新フロイト派の代表者の一人で、社会的性格論を展開。「自由からの逃走」など。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

フロム(Flåm)
ノルウェー南西部、ソグネフィヨルド支湾の一、アウルランフィヨルド最奥部にある村。フロム鉄道がミュールダルと結ぶ。フィヨルド観光の拠点として知られる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

フロム【Erich Fromm】
1900‐80
アメリカのユダヤ系精神分析学者,社会心理学者。ドイツのフランクフルトに生まれ,ハイデルベルク,フランクフルト,ミュンヘンの各大学で心理学,社会学を学ぶ。卒業後ベルリン精神分析研究所を経て,1929‐32年M.ホルクハイマーの主宰するフランクフルト社会研究所にいたが,ナチスの迫害を逃れて33年渡米後,帰化した。コロンビア大学,ベニントン大学,メキシコ国立大学,イェール大学などで教鞭をとる。彼はK.ホーナイなどとともに新フロイト派とよばれるが,フランクフルト学派にフロイト理論を導入し,社会経済的条件とイデオロギーとの間に彼独自の社会的性格という概念を設定して,この3者の力学によって社会や文化の変動を分析する方法論を提起した。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

フロム【Erich Fromm】
1900~1980 アメリカの精神分析学者。ドイツ生まれ。新フロイト派の一人。人間主義的社会心理学を提唱した。主著「自由からの逃走」

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

フロム
ふろむ
Erich Fromm
(1900―1980)
新フロイト派の精神分析家、社会思想家。フロイトの精神分析の立場から、その理論を自由主義社会の社会的・文化的現象に応用し、文明の病を診断するとともに、人間性に基づく「正気の社会」の実現を目ざした。
 1900年3月23日、ドイツのフランクフルトにユダヤ人として生まれる。ハイデルベルク大学で社会学、心理学を学んだのち、ミュンヘン大学、ベルリンの精神分析研究所で精神分析の訓練を受けた。1930年から1933年にかけ、ホルクハイマーの主宰するフランクフルト社会研究所に所属していたが、ナチスを避けてアメリカに亡命。コロンビア大学(1934~1941)、ベニントン大学(1941~1950)などを経て、1951年からメキシコ国立大学で教鞭(きょうべん)をとった。1974年にメキシコを去って、晩年をスイスで過ごし、1980年3月18日に没した。
 『自由からの逃走』(1941)、『正気の社会』(1955)など数多くの著作を著し、講演を行ったが、理論的な立場は、フロイトの精神分析とマルクスの仕事とを統合することにあった。彼はサリバンやホーナイとともに、フロイトの生物学的本能論や個人的心理学を批判し、人間の性格は社会的・文化的要因から形成されると考えた。また、個人の性格よりも特定社会の成員に共通する性格に注目して、社会的性格の概念を唱えた。彼によると、近代人は中世社会の共同体的拘束から解放され、個性を発達させる自由を獲得したものの、反面では孤独と無力感にさらされずにはいない。その結果、近代人はこれらに耐えきれずに「自由からの逃走」を行うとともに、こうした近代人の社会的性格が権威主義的性格(サド・マゾヒズム的傾向)の温床になる、と指摘した。この指摘は、ファシズムとりわけナチスの社会心理の優れた分析であった。また、人間が疎外された現代の高度な産業社会の病からの回復の方策を、人間が本来所有するはずの創造的活動や愛に求めた。ここから彼の精神分析はヒューマニズム心理学とよばれた。
 学問研究のみではなく、平和運動や、アメリカ大統領選挙などの、実践活動にも参加した。[亀山佳明]
『日高六郎訳『自由からの逃走』(1951・創元社/新版・1965・東京創元社) ▽エーリッヒ・フロム著、外林大作訳『夢の精神分析』(1953・創元新社/改訂新版・1971・東京創元社) ▽加藤正明・佐瀬隆夫訳『正気の社会』(1958・社会思想社) ▽R・フンク著、佐野哲郎・佐野五郎訳『エーリッヒ・フロム』(1984・紀伊國屋書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

フロム
(Erich Fromm エーリッヒ━) ドイツの精神分析学者、社会思想家。ナチスに追われて、アメリカに移住。精神分析とマルクス主義とを結合する。人間のさまざまな悪徳は、社会条件の改革によって減少できると主張し、人本主義的、共同体的社会主義を提唱。著「自由からの逃走」など。(一九〇〇‐八〇

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

フロム」の用語解説はコトバンクが提供しています。

フロムの関連情報

関連キーワード

[各個指定]工芸技術部門パリウンベルト1世義和団事変ケイロース酒井雄三郎ドールセントルイス・カージナルス耐火物ベルトルッチ

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation