●ブチルゴム
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブチルゴム
butyl rubber
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世界大百科事典 第2版
ブチルゴム【butyl rubber】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ブチルゴム
ぶちるごむ
butyl rubber
特殊合成ゴムの一種。ASTM(アメリカ材料試験協会)の規格による略称はIIR。イソブチレン‐イソプレンゴムともよばれる。1.5~5%のイソプレンを含むイソブチレンを塩化メチル中、零下100℃で塩化アルミニウム触媒などによりカチオン重合して合成する。イソプレン単位の炭素‐炭素二重結合を含むので通常の硫黄(いおう)加硫ができる。耐候性、耐熱性、電気絶縁性に優れ、気体透過性、反発弾性が小さく、衝撃吸収性が大きい。欠点は加硫速度が遅く、金属との接着性が劣る。ケーブル、防水シート、ラジエーターホース、ライニング、振動衝撃吸収剤などの用途がある。最大の用途は自動車タイヤのインナーチューブである。チューブレスタイヤのインナーライナー用には加硫性と接着性が改善された塩素化ブチルゴムを用いる。
[福田和吉]
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化学辞典 第2版
ブチルゴム
ブチルゴム
butyl rubber, isobutene-isoprene rubber
略称IIR.0.5~4物質量% のイソプレンを含むイソブテンの共重合体で,塩化アルミニウムを触媒として,-100 ℃ 付近の低温でつくられる.不飽和結合が少ないので,熱,酸素,オゾン,薬品に対する抵抗力が大きく,ガスおよび空気の透過性が小さいが,機械的強度はあまり大きくなく弾性も低い.自動車タイヤ用のチューブや電線の絶縁材に使われる.[CAS 9010-85-9]
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