●ブラックベリー(植物)【ぶらっくべりー】
日本大百科全書(ニッポニカ)
ブラックベリー(植物)
ぶらっくべりー
blackberry
バラ科(APG分類:バラ科)キイチゴ類の一群。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカなどに広く分布し、多数の種がある。これらは基本的にはヨーロッパ群、アメリカ東部地方群およびアメリカ西部地方群の3群からなり、最近の品種はこれらから合成されている。茎条は直立するか、あるいは地上をはい広がる。花は総状または散房花序につき、基部から先端に向かって順次開く。果実は集合果で、花托(かたく)は果実に付着して花盤から分離する。日本のベニバナイチゴ、カジイチゴなどこれに属するが、栽培品種はアメリカ原産のハイブッシュベリーRubus allegheniensis Porter、トールベリーR. argutus Linkなどに属する品種が多く、果実は6~7グラム、果色は黒が多い。一般に酸味が強く、パイなどに用いる。日本では東北地方の一部や中部地方で栽培できる。
[飯塚宗夫 2020年1月21日]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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