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ブラフマン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ブラフマン
brahman
インドの正統バラモン教思想における最高原理と漢訳される。もとはベーダ賛歌,祭詞,呪詞,さらにそこに内在する神秘力を意味したが,ウパニシャッド哲学においては,世界の根本原理あるいは絶対者の名称にまで高められ,アートマン (我) はブラフマンにほかならないとする梵我一如の思想が強調された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ブラフマン(〈梵〉Brahman)
インドの正統バラモン教思想における最高の理法。宇宙の統一原理。万有の根本原理。梵(ぼん)。→アートマン

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ブラフマン【Brahman】
宇宙の根本原因を表す,インド哲学のきわめて重要な術語の一つ。梵と音写される。インドにおいては,早くも前1200年ころを中心に編纂されたといわれる《リグ・ベーダ》において,宇宙の最高神または根本原因の探求が開始された。その探求は《アタルバ・ベーダ》において進展を示し,ブラーフマナの時代を経て,ウパニシャッドの時代になると最高神への関心は薄れ,もっぱら非人格的な,抽象的な一元的原理を追求するにいたった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ブラフマン
ぶらふまん
Brahman

「宇宙の最高原理」を示すインド哲学の術語。「梵(ぼん)」と訳され、とくにウパニシャッド文献およびベーダーンタ学派において重視される概念である。神聖な呪力(じゅりょく)をもつ「ベーダの語」を原義とみる説が広く支持されたが、「天上の火」「宇宙の謎(なぞ)」、万物のよりどころとなる「力の観念」などに原意を求める説もあり、定説をみない。古く『リグ・ベーダ』において宇宙の統一的原理を求める思索が開始され、ブラフマナスパティ(祈祷主(きとうしゅ))を世界創造者とする賛歌、原人からの万物発生を説く賛歌などが現れている。ついで『アタルバ・ベーダ』で、生気(プラーナ)、時間(カーラ)、愛欲(カーマ)、万有の支柱(スカンバ)などが最高原理とされ、プラジャーパティ(造物主)を根本原理とみるブラーフマナ文献を経て、ウパニシャッド文献に至って、ブラフマンが最高原理の位置を占めるに至った。中性原理ブラフマンは、やがて人格的最高原理アートマンと同一視され、ここにブラフマンとアートマンの一致説(梵我一如(ぼんがいちにょ)思想)が成立した。この説を継承するベーダーンタ学派は、ブラフマンを認識して解脱(げだつ)を得ることを目的としており、唯一無二のブラフマンと、雑多に現れ変化する現象界との関係をいかに説明するかということに力を注いだ。代表的哲人シャンカラは、現象界の虚妄を説いて不二一元論(ふにいちげんろん)を唱えた。そのほかバースカラの不一不異論(ふいつふいろん)、ラーマーヌジャの被限定者不二一元論など種々の説が主張され、ブラフマン論はインド哲学の中心的課題となった。

[松本照敬]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ブラフマン
(Brahman)
[1] 〘名〙 インドのバラモン教思想で説かれる宇宙の根本原理。もとは、聖典ベーダのことば、およびそれが持つ呪力を意味した。自己の主体的原理であるアートマンと対比的にも用いられ、この場合ブラフマンとアートマンは合一する(梵我一如)とされる。
[2] ⸨ブラフマー・ブラマ⸩ (一)から転じて、シバやビシュヌとともに、ヒンドゥー教の最高神。後に、前二者にとってかわられ、仏教にとりいれられて梵天となった。
※大教院分離建白書(1872)〈島地黙雷〉「婆羅門(ブラマ)宗の興る、一に造化の神『ブラマ』〈梵天〉を立るに依るのみ」

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ブラフマン
Brahman
サンスクリット語で宇宙の根本原理の意。梵と訳される
ウパニシャッドではブラフマンと,人格的最高原理であるアートマンの一致を説いている。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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