●ブリタニック諸語【ブリタニックしょご】
世界大百科事典 第2版
ブリタニックしょご【ブリタニック諸語 Brittonic】
ローマ人のブリテン島征服(43‐410ころ)に先立ち,この島に移り住んでいたケルト人の使用した言語で,ブリトニック諸語,またブリソニック諸語Brythonicともいわれる。この言語ではインド・ヨーロッパ(印欧)共通基語におけるkWの音がpであらわれていた(例えばゲーリック語equos〈馬〉に対するブリタニック語eposのごとく)。この意味でブリタニック語はゴール語とともにいわゆるp‐群のケルト語に属する(ケルト語派)。
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精選版 日本国語大辞典
ブリタニック‐しょご【ブリタニック諸語】
〘名〙 インド‐ヨーロッパ語族ケルト語派の島嶼ケルト語を二大別した一つで、ゲール諸語に対する。ウェールズ語、コーンワル語、ブルトン語(フランスのブルターニュ地方)を含む。
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