●ブレンターノ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブレンターノ
Brentano, Bernard von
[没]1964.12.29. ウィースバーデン
ドイツの小説家。ジャーナリストとなり,一時極端に左傾。『フランクフルト新聞』でナチスを痛烈に批判したため追放され,1933年スイスに移住。 49年帰国。小説『テオドール・キンドラー』 Theodor Chindler (1936) が代表作。
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ブレンターノ
Brentano, Clemens
[没]1842.7.28. アシャッフェンブルク
ドイツの詩人,小説家。父はイタリア生れの商人,母はゲーテが若い頃敬愛したマキシミリアーネ。妹ベッティーナ (のち A.v.アルニム夫人) はゲーテをめぐる書簡体の小説で知られる。イェナ大学でシュレーゲル兄弟やティークの知遇を得る。在学中に書いた小説『ゴドウィ』 Godwi (1801) に含まれる『ローレライ』などの歌謡により抒情詩の才能を認められた。 1801年ゲッティンゲンでアルニムと親交を結び,ハイデルベルクに移って,2人で協力してドイツの古い民謡,童謡,賛美歌など約 600編を収集した『少年の魔法の角笛』 Des Knaben Wunderhorn (3巻,05~08) を出版し,後世の詩に多大の影響を与えた。 08年,アルニム,J.ゲレスとともに後期ロマン派の機関誌『隠遁者新聞』 Zeitung für Einsiedlerを創刊した。そのほか,喜劇『ポンス』 Ponce de Leon (04) ,スラブの伝説を素材とした戯曲『プラハの建設』 Die Gründung Prags (15) ,田園小説『けなげなカスペアルと美しいアンネアルの物語』 Geschichte vom braven Kasperl und dem schönen Annerl (17) ,未完の『数珠の譚詩』 Romanzen vom Rosenkranz (52) などがある。
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ブレンターノ
Brentano, Franz
[没]1917.3.17. チューリヒ
オーストリアの哲学者,心理学者。詩人 C.ブレンターノの甥。 1864年カトリック司祭,66年ウュルツブルク大学講師,72年同大学教授,73年宗教問題で辞職,74年ウィーン大学教授,80年結婚問題で辞職,96~1915年フィレンツェに住んだ。新カント派隆盛のなかで「アリストテレスに帰れ」を標榜,経験的方法を重視し,記述心理学を哲学の基礎とした。ボルツァーノと並んで独墺学派の創始者とされ,フッサール,マイノングらに与えた影響は大きい。主著『アリストテレスの心理学』 Die Psychologie des Aristoteles (1867) ,『経験的心理学』 Psychologie vom empirischen Standpunkt (74) 。
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ブレンターノ
Brentano, Lujo
[没]1931.9.9. ミュンヘン
ドイツの歴史学派経済学者。ベルリン大学講師,1871~1914年ベルリン大学,ライプチヒ大学,ウィーン大学,ミュンヘン大学などの教授を歴任。その間イギリス留学を通じて,自由主義思想に共鳴。労働,社会問題に興味をもち,1873年社会政策学会を設立。労働組合結成の権利を認め,労働保険,工場法による労働保護の必要を主張した。日本の経済史学にも高弟の福田徳三を通じて多くの影響を与えた。主著『現代労働組合論』 Die Arbeitergilden der Gegenwart (2巻,1871~72) ,『イギリス経済史』 Eine Wirtschafts Geschichte Englands (3巻,1927~29) 。
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ブレンターノ
Brentano, Sophie
[没]1806.10.31. ハイデルベルク
ドイツの女流作家。 C.ブレンターノの妻で,かつてはシラーの『詩神年鑑』 Musenalmanachに寄稿。小説『アマンダとエドゥアルト』 Amanda und Eduard (1803) のほか,夫との往復書簡集がある。
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デジタル大辞泉
ブレンターノ(Brentano)





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世界大百科事典 第2版
ブレンターノ【Clemens Brentano】
ドイツ後期ロマン派の詩人,小説家,劇作家。モーゼル河口のエーレンブライトシュタインに生まれた。父はイタリア系商人,母は女流作家ゾフィー・フォン・ラ・ロッシュの娘で,青年ゲーテが想いをよせたマクシミリアーネ。B.vonアルニムの兄。イェーナの大学時代に前期ロマン派詩人たちと交わり,文筆活動に入った。抒情的な天才肌で,異常に豊かな空想力と旺盛な創作力を発揮したが,不安定で分裂的な性格のため,明確な構成と造形性を欠いた。
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ブレンターノ【Franz Brentano】
ドイツの哲学者,心理学者。ビュルツブルク大学助教授,ウィーン大学教授を歴任した。ドイツ・オーストリア学派(独墺学派,ブレンターノ学派とも呼ばれる)の指導者で,その門下からは心理学者シュトゥンプ,言語哲学者マルティ,対象論のマイノング,現象学のフッサールらが輩出した。1864年にカトリックの司祭となったが,教皇不可謬説などに反対して,1873年に教会から離れ,80年にはウィーン大学正教授も罷免された。
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ブレンターノ【Lujo Ludwig Josef Brentano】
ドイツの経済学者,新歴史学派の代表者の一人。詩人C.ブレンターノ,作家B.ブレンターノの甥,高名な哲学者F.ブレンターノの弟。大学では法律学,政治学を修めたが,1867年,統計学者E.エンゲルがベルリンで開設した国家学演習に参加したのを機に,しだいに労働問題に関心を寄せるようになった。処女作《現代の労働組合》2巻(1871‐72)は,エンゲルとのイギリス旅行で収集した資料をもとに著されたものである。
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精選版 日本国語大辞典
ブレンターノ
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