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ブーレーズ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ブーレーズ
Boulez, Pierre
[生]1925.3.26. フランス,モンブリゾン
[没]2016.1.5. ドイツ,バーデンバーデン
フランスの作曲家,指揮者。20世紀を代表する作曲家の一人。コレージュ・ド・サンテティエンヌで数学を専攻し,リヨンで数学,工学,音楽を学ぶ。1944~45年パリ国立音楽院でオリビエ・メシアンに学び,1945~46年アルノルト・シェーンベルクの弟子ルネ・レイボビッツに 12音技法(→12音音楽)を学ぶ。1946年ジャン=ルイ・バロー&マドレーヌ・ルノー劇団の音楽監督に就任,1954年前衛的な室内アンサンブル,マリーニ小劇場音楽会(1955ドメーヌ・ミュジカルと改称)を創設した。1958年にドイツ連邦共和国(西ドイツ)で指揮者デビューし,1960年代には作曲家としてだけではなく指揮者としても世界的な評価を得た。クリーブランド管弦楽団の首席客演指揮者,BBC交響楽団の首席指揮者,ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督などを務め,1960年代から 1970年代にはバイロイト祝祭劇場で指揮をした。また,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などヨーロッパの一流オーケストラで活躍した。1976年にフランスのジョルジュ・ポンピドー国立芸術文化センター内にある IRCAM(音響音楽の探求と調整の研究所)所長,コレージュ・ド・フランス教授に就任した。作品は『フルートピアノのためのソナチネ』(1946),ルネ・シャールの詩による『ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)』(1953~55),2台のピアノのための『構造 第1集』(1952),『構造 第2集』(1956~61),『レポン』(第1稿,1981~第4稿,1988)など。1989年高松宮殿下記念世界文化賞,2000年ウォルフ賞,2009年京都賞,大英帝国三等勲功章 CBEなどを授与された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ブーレーズ(Pierre Boulez)
[1925~2016]フランスの作曲家・指揮者。メシアン師事シュトックハウゼンらとともに前衛音楽担い手となった。

出典:小学館
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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)

ブーレーズ
フランスの作曲家。3曲のピアノ・ソナタの他、2台ピアノのための作品を創作している。パリ音楽院でメシアンに和声を師事した。また、対位法をアンドレ・ヴォラブールに、十二音技法をレボヴィツに個人的に学んで ...続き

出典:(社)全日本ピアノ指導者協会

世界大百科事典 第2版

ブーレーズ【Pierre Boulez】
1925‐
フランスの作曲家,指揮者。ロアール県の技師の家庭に生まれ,早くからピアノを学び,聖歌隊隊員として音楽に親しむ。1943年パリ音楽院に入学,メシアンに作曲を師事し,ドビュッシー,ストラビンスキー,シェーンベルクなどの作曲技法を習得した。1946年,《フルートとピアノのためのソナチネ》《ピアノ・ソナタ第1番》《婚礼の顔》を発表し,新鋭作曲家として注目を集めると同時に,J.L.バロー劇団の音楽監督として指揮活動も開始した。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ブーレーズ
ぶーれーず
Pierre Boulez
(1925―2016)

フランスの作曲家、指揮者。中部フランス、ロアール県のモンブリゾンに生まれる。パリ音楽院でメシアンに和声を、作曲家オネゲルの夫人に対位法を、レイボウィッツに十二音技法を学ぶ。1946~1956年、ルノー・バロー劇団の音楽監督を務め、1954年には同劇団の協力を得てパリに現代音楽連続演奏会「ドメーヌ・ミュジカルDomaine Musical」を組織してその運営と指揮にあたり、1955年初演の『主なき槌(つち)(ル・マルトー・サン・メートル)』Le Marteau sans maîtreで作曲家としての地位を確保する。ノーノ、シュトックハウゼンとともに、ダルムシュタット夏期音楽講座の中心人物として、非常に大きな影響力を残す。その作風は、ウェーベルンのセリー技法を拡大したトータル・セリエリズムの技法に基づく、きわめて繊細で感覚的な書法を特徴とする。

 代表作に『ストリュクチュール』Structures(第1集1951、第2集1956~1961)、『エクラ』Éclats(1964)、『プリ・スロン・プリ』Pli Selon Pli(最終稿1969)などがある。1970年代後半から1991年にかけては、パリのポンピドー・センターの音楽研究所IRCAM(イルカム)初代所長を務めた。研究所の巨大なコンピュータを用いた作品『レポン』Répons(1981~1986)は、生(なま)のオーケストラ音をリアルタイムで電子的に加工してスピーカーを通して聴くという試みで、1980年代のコンピュータ音楽の代表といわれている。1960年代以来、ブーレーズはフランス現代音楽の事実上のリーダーを務めた。また指揮者としてもきわめて高名であった。1967年(昭和42)以来、数度来日した。

[細川周平 2016年1月19日]

『店村新次訳『意志と偶然』(1977・法政大学出版局)』『船山隆・笠羽映子訳『ブーレーズ音楽論――従弟の覚書』(1982・晶文社)』『笠羽映子・野平一郎訳『参照点』(1989・書肆風の薔薇)』『笠羽映子訳『現代音楽を考える』(1996・青土社)』『笠羽映子訳『標柱音楽思考の道しるべ』(2002・青土社)』『フェーリックス・シュミット著、高辻知義訳『音楽家の肖像――作曲家と演奏家の工房から』(1987・音楽之友社)』『磯田健一郎著『近代・現代フランス音楽入門』(1991・音楽之友社)』『ミケル・デュフレンヌ著、桟優訳『眼と耳――見えるものと聞こえるものの現象学』(1995・みすず書房)』『吉田秀和著『吉田秀和全集5 指揮者について』新装復刊版(1999・白水社)』『Dominique Jameux, Susan Bradshaw:Pierre Boulez(1990, Harvard University Press)』『Jean Vermeil, Camille Naish:Conversations with Boulez;Thoughts on Conducting(1996, Amadeus Press)』

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