●プロクロス
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
プロクロス
Proklos
[没]485. アテネ
新プラトン派 (アテネ派) の代表的哲学者。アレクサンドリアでオリンピオドロス,アテネでプラトンの後継者プルタルコスやシュリアノスに学び,のちアカデメイアを主宰した。博識,体系家,注釈家としてはきわめてすぐれた存在で,アレオパギタのディオニュシオスに多大の影響を及ぼした。著作『神学要綱』 Stoicheiōsis theologikē,『プラトン神学について』 Peri tēs kata Platōna theologias,『運命や摂理,悪についての小品集』 Opusculaなどのほかプラトンの『ティマイオス』『パルメニデス』『ゴルギアス』『ファイドン』『国家』などについての注釈,ヘシオドスの注釈などがある。
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世界大百科事典 第2版
プロクロス【Proklos】
アテナイで活躍したギリシア哲学者。コンスタンティノープルの生れ。キリスト教の感化力が強まる時代の中で,あくまでギリシア哲学の伝統を護持したことから〈ディアドコス(伝統継承者)〉という称号を得ている。シュリアノスSyrianosの門下で新プラトン主義哲学を修め,理論ばかりではなく実践においても〈一者〉との神秘的合一を求めた。晩年アカデメイアの学頭になったが,異教神アテナをまつったとがで当局から告発され,追放刑に処されている。
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プロクロス【Proklos】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
プロクロス
ぷろくろす
Proclos
(411ころ―485ころ)
古代ローマ末期、ギリシアの新プラトン学派の哲学者。リキアのクサントスの人。アテネのプルタルコスの弟子で、アカデメイアの学頭。プロティノスの体系を、いっそう細密化し図式化して体系化することによって、古代多神教に哲学的な基礎づけを与えた。プラトン著作への注釈、ユークリッド『原理』への注釈のほか、『プラトンの神学』『神学綱要』などの著作が残る。ディオニシウス・アレオパギタへの影響、および彼の『神学綱要』に基づいてつくられた『原因論』Liber de causisを通じて、中世のキリスト教神学体系の構成に大きな影響を及ぼした。
[加藤信朗 2015年1月20日]
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