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プロトアクチニウム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

プロトアクチニウム
protactinium
元素記号 Pa ,原子番号 91,原子量 231.03588。周期表3族,アクチノイド元素の1つ。質量数 231の長寿命の天然放射性同位体 (半減期3万 4300年) が 1917年 O.ハーンと L.マイトナーにより,またほとんど同時に F.ソディと J.クランストンにより独立に発見された。天然にはウラン鉱物中に質量数 234のウラン系核種と,質量数 231のアクチニウム系核種が存在するが,このほか 12種類の人工放射性核種の存在が知られている。トリウム中性子照射して得られるプロトアクチニウム 233は,核燃料となりうるウラン 233の親核種で,非常に重要である。酸化数4,5で,化学的性質はタンタルに類似している。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

プロトアクチニウム(protactinium)
アクチノイドに属する放射性元素の一。単体灰色金属ウラン鉱石中から発見された。元素記号Pa 原子番号91。原子量231.0。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

プロトアクチニウム【protactinium】
周期表元素記号=Pa 原子番号=91融点=1230℃ 沸点=1600℃以下比重=15.37(計算値)電子配置=[Rn]5f36d07s2 おもな酸化数=IV,V周期表第IIIA族に属するアクチノイド元素の一つ。1918年ドイツのO.ハーンら,およびこれと独立にイギリスのF.ソディらはピッチブレンド中から分離することに成功した。このとき分離したものは長寿命(半減期3×104年)の231Paで,227Acの親にあたるものであり,アクチニウムに先立つ元素という意味で命名された。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

プロトアクチニウム
ぷろとあくちにうむ
protactinium

アクチノイドに属する放射性元素の一つ。原子番号91、元素記号Pa。天然にはウラン・ラジウム系列およびアクチニウム系列中にごくわずかに存在し、1913年から1918年にかけて発見と確認が続けられ、α(アルファ)崩壊でアクチニウムに変わることからプロトアクチニウムと命名された。アクチニウム系列中の質量数231同位体の約3万年を除くと、その後人工合成されたものも含め、いずれも半減期は短い。ウラン鉱物中に含まれるが、その化学的挙動は複雑である。単体は灰色の金属で展性に富み、化合物では5価または4価の陽イオンとなることが多い。質量数233の同位体は、天然のトリウムから核燃料となるウラン233を得る際の重要な中間体となる。

[岩本振武]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

プロトアクチニウム
〘名〙 (protactinium) 天然放射性元素の一つ。記号は Pa 原子番号九一。原子量二三一・〇三五八八。アクチノイドの一つで周期表3族に属す。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

プロトアクチニウム
プロトアクチニウム
protactinium

Pa.原子番号91の元素,電子配置[Rn]5f 26d17s2の周期表3族アクチノイド元素.原子量231.03588(2).天然には 231Pa が存在する.質量数212~240の同位体核種が知られている.231Pa はアクチニウム系崩壊系列に属する(半減期3.276×104 y,α崩壊).ウラン系崩壊系列には 234Pa(UZ,半減期6.70 h,β 崩壊)と 234mPa(UX2,半減期1.175 min,β 崩壊,準安定状態)があり,いずれもウラン鉱物中に存在する.1913年にK. FajansとO.H. Göhringが 234Pa(UX2)を発見,寿命の短いところからラテン語の“短い”brevisをとってbreviumと名づけた.長寿命の 231Pa は1917年にO. Hahn(ハーン),L. Meitner(マイトナー),独立にFajans,さらにF. Soddy(ソディ)らによってピッチブレンド中に発見された.α崩壊によりアクチニウムになるので,その前という意味で,ギリシア語の“最初”πρωτο(protos)からプロトアクチニウム(protoactinium)と名づけられたが,1949年にIUPACにより現在のprotactiniumに短縮された.1937年にA. GrosseがPa2O5をヨウ化物PaI5にかえ,真空中で,電流を通じて高温にしたフィラメント上で熱分解してはじめて金属を得た.単体は銀灰色金属で,正方晶のα相と1167 ℃ 以上で体心立方格子のβ相の二相がある.密度15.37 g cm-3(25 ℃,計算値).融点1840 ℃.酸化数3,4,5.空気中ではかなり安定で酸化されにくい.1100 ℃ 以上で酸素と反応してPa2O5(無色)を生じる.黒色のPa O2も存在する.PaO2とH2-HF混合系の反応でPaF4(褐色)が得られる.ハロゲン化物には,ほかにPaF5,PaCl4,PaCl5,PaBr5,PaI4,PaI5などがある.水溶液中で容易に加水分解してコロイド状になる.[CAS 7440-13-3]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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