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ヘブライ語【ヘブライご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヘブライ語
ヘブライご
Hebrew language
セム語族に属する北西セム語の一つ。フェニキア語モアブ語とともにカナン語と呼ばれる。前3世紀頃までを古代ヘブライ語といい,旧約聖書大部分がこれで書かれている。以後,話し言葉としてはアラム語に取って代られたが,書き言葉としての使用は続いた。後2世紀の『ミシュナ』にみられるヘブライ語をミシュナ・ヘブライ語といい,アラム語などの影響による,古代ヘブライ語からの変化がみられる。 1948年の建国以降,イスラエルの国語として用いられている現代ヘブライ語は,古代ヘブライ語を基盤としてそれに多くの改新を加えたもので,文字言語が音声言語としても復活した唯一の例である。ヘブライ文字で書かれる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ヘブライ‐ご【ヘブライ語】
セム語族に属する言語。旧約聖書に用いられた古代ヘブライ語、もっぱら文字言語としてユダヤ教徒に使われた中期ヘブライ語のあと、19世紀末に日常語として復活したのが現代ヘブライ語で、これはイスラエル公用語の一つ。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ヘブライご【ヘブライ語 Hebrew】
古代イスラエル人によって話され,バビロン捕囚後はユダヤ教徒によって継承され,現代に復活してイスラエル共和国の公用語となっている言語で,3000年にわたる文字資料を有する。系統的にはアラビア語やエチオピア語とともにセム語族に属し,古代ではフェニキア語などとともに北西セム語カナン語派を形成した。
[歴史]
 前14~前12世紀にイスラエル民族がカナン(後のパレスティナ)に侵入した当時,そこに見いだした原住民の言語たるカナン語は,既に原ヘブライ的ともいうべき特徴を備えていたことが,エジプトアッカド音節文字で書かれた記録――とくにアモリ語人名アマルナ文書――からうかがわれる。

出典:株式会社平凡社
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世界の主要言語がわかる事典

ヘブライご【ヘブライ語】
セム語族の北西セム語派に属する言語。現代ヘブライ語はイスラエルの公用語で、話者数は約500万人。歴史的には紀元前13世紀にカナン(パレスチナ)に入ったイスラエル民族の言語(アラム語方言)とカナン語とが混交して生まれた古代ヘブライ語にさかのぼる。古代ヘブライ語はユダヤ教の聖典である旧約聖書に結実したが、口語はユダヤ人離散とともにしだいに衰退。中世にはもっぱら文語としてユダヤ教徒によって受けつがれ、19世紀後半、ベン・イェフーダらの努力によってパレスチナのユダヤ人の日常語として復活した。アルファベットは22の子音字からなる。単語は、3子音からなり基本的な意味を与える語根と、接辞母音からなり文法的意味を与える型とを組み合わせてつくられる。現代語は古代語とくらべて、格語尾や双数形の消失、前置詞の多用、母音体系の複雑化などの特徴をもつ。◇英語でHebrew。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヘブライ語
へぶらいご

アラビア語やエチオピア語などとともにセム語族に属し、古代ではフェニキア語などと並んで北西セム語カナーン語派を形成した。紀元前二千年紀後半にアラム(現在のシリア)からカナーン(現在のパレスチナ)に入ったイスラエル・ヘブライ人の言語が、同系のカナーン語と混交してできたものと推定される。古代ヘブライ語の資料には、「ゲゼル農事暦」(前10世紀)、「シロアム刻文」(前700ころ)などの短い碑文もあるが、もっとも重要なのは『旧約聖書』で、その大部分(98%強)がヘブライ語で書かれたという事実が、イスラエル・ユダヤ民族の運命と相まって、以後のヘブライ語の歴史を決定したのである。『旧約聖書』は、原資料まで考慮すれば前13~前3世紀にわたるが、言語的には、『死海文書』(前1世紀ころ)に近い後期の諸書(「歴代志」など)を除くと、詩文、散文の区別はあるものの、時代差、方言差をほとんど反映していない。日常語としては、南王国ユダのバビロン捕囚(前6世紀)のころから、しだいに当時の中東地域の共通語で同じく北西セム語に属したアラム語に席を譲っていく。しかし、紀元200年ごろに集成されたユダヤ教文書(ミシュナ・ミドラシュなど)のミシュナ・ヘブライ語は、一部で2世紀末ごろまで話されたらしい。その後の中世ヘブライ語は、アラム語、ギリシア語などの要素も加わった人工的文学語で、パレスチナだけでなく、欧州各地で宗教、哲学、文学、自然科学などの分野に多くの重要な作品を残した。こうしてユダヤ教徒によって文字言語として継承されてきたヘブライ語が、啓蒙(けいもう)主義(ハスカラ)に刺激され、19世紀後半、エリエゼル・ベン・イェフダEliezer Ben Yehuda(1858―1922)らの献身的な努力によって、パレスチナに日常語(現代ヘブライ語Ivrit)として復活、現在イスラエル国の公用語として300万人近くの話し手をもっている。

[松田伊作]

特徴

セム祖語の特徴をよく保存している古典アラビア語と比べると、すでに古代において、強子音体系の単純化、格語尾の消失、双数形の退化などの現象の反面、母音体系の複雑化、動詞のワウ接続形(接続詞wの直後で完了と未完了の意味が入れ替わる)などの特色がみられる。動詞体系はすでにミシュナ時代に単純化し、ワウ接続形も消え、その意味もアスペクトの対立から時制の対立へと変わり、現代ヘブライ語では強音、喉音(こうおん)は完全に消失、格の機能は前置詞が担うことになった。動詞+目的語、被修飾語+修飾語の語順は古代以来変わらぬが、主語は動詞に先行することもあり、現代ではこのほうが普通である。

[松田伊作]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ヘブライ‐ご【ヘブライ語】
〘名〙 セム語族北西セム語派に属する言語。旧約聖書の大部分は、これで書かれた。紀元前数世紀以来、ユダヤ人によって宗教用語としてのみ用いられてきたが、イスラエル建国後は同国の公用語として復活した。ヘブライ文字で表記される。

出典:精選版 日本国語大辞典
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