●ヘム
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ヘム
heme
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デジタル大辞泉
ヘム(hem)
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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ヘム(heme)
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栄養・生化学辞典
ヘム
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世界大百科事典 第2版
ヘム【haem】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ヘム
へむ
heme
広義には鉄とポルフィリンの錯塩を総称し、狭義には2価の鉄イオンがポルフィリンに配位したものをさし、3価の鉄イオンが配位した錯塩は、とくにヘマチンhematinともいう。ポルフィリンの種類によって、ヘムa、ヘムb(プロトヘム)、ヘムcなどと分類される。これらはすべて赤色を呈する色素であり、生体内ではタンパク質と結合してそれぞれ特有の働きをしている。たとえば、ヘモグロビン(血色素)やミオグロビンなどは酸素の運搬や貯蔵をつかさどり、カタラーゼやペルオキシダーゼ、チトクロム類などは活性酸素を分解したり、生体エネルギーを生産する酸化還元反応を触媒する酵素の活性部分として重要な役割を果たしている。これは、ヘムが酸素や電子を運ぶ働きをもつことによる。なお、ソーセージやベーコンなどの肉製品には、発色剤として亜硝酸塩が使われている。肉類に含まれるミオグロビンやヘモグロビンのヘムの2価の鉄イオンが徐々に酸化され、褐色に変化する。これに亜硝酸塩を添加すると、ニトロソミオグロビンやニトロソヘモグロビンをつくり、鉄イオンの酸化を防ぎ、美しい赤色を保つようになるためである。
[池内昌彦・馬淵一誠]
『宮地重遠編『現代植物生理学2 代謝』(1992・朝倉書店)』▽『ポルフィリン研究会編『ポルフィリン・ヘムの生命科学――遺伝病・がん・工学応用などへの展開』(1995・東京化学同人)』▽『ステファン・ゴールドバーグ著、神奈木玲児訳『臨床に役立つ生化学』(1997・総合医学社)』▽『毎田徹夫ほか編『医科生化学』(2000・南江堂)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
ヘム
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ヘム
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化学辞典 第2版
ヘム
ヘム
heme
鉄ポルフィリン錯塩の一般名.ポルフィリンの三価鉄錯塩をヘミンというのに対し,狭義には,ポルフィリンの二価鉄錯塩をヘムという.側鎖の異なる種々のポルフィリンが存在するが,メチル基(4個),ビニル基(2個),およびプロピオン酸側鎖(2個)を有するプロトポルフィリンが生物界ではもっとも代表的なものである.これが二価の鉄に配位したフェロプロトポリフィリンをプロトヘム,または単にヘムとよぶ.C34H32FeN4O4(616.48).褐色の針状晶.ヘモグロビン,ミオグロビンは1分子中にそれぞれプロトヘム4分子または1分子をもち,ヘムは酵素と結合,解離を行い,酸素を組織へ運搬する役目をしている.また,プロトヘムは,カタラーゼ,ペルオキシダーゼなどの酸化還元酵素の補欠分子族である.そのほか,ヘムcは還元型シトクロムcの,ヘムaは還元型シトクロム酸化酵素のそれぞれ補欠分子族である.ヘムの鉄は六配位座をもち,そのうち四配位座はポルフィリンの四つのN原子で占められ,残りの二つは水分子またはピリジン,ヒスチジンなどの窒素塩基で占められる.窒素塩基と結合した場合をヘムクロムとよぶ.ヘモグロビン,カタラーゼなどは一種のヘムクロムである.ヘムクロムは400 nm 付近の吸収帯(ソーレー帯,Soret band)のほかに530,560付近に2本の強い吸収帯を示す(ピリジンヘムクロムは525,557 nm).[CAS 14875-96-8]
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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