●ヘラ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ヘラ
Hēra
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デジタル大辞泉
ヘラ(Hērā)
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世界大百科事典 第2版
ヘラ【Hēra】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ヘラ
へら
Hera
ギリシア神話で、女性、結婚、家庭生活の守護神であり、またゼウスの正妻で神々の女王。ローマ神話ではユノと同一視される。ティタン神クロノスとレアの娘で、弟のゼウスの妻となり、アレス、エイレイテイア(産の女神)、ヘベを生んだが、さらにゼウスが妻の手を借りずにアテネを生んだのに対抗し、独力でヘファイストスを生んだ。神話のなかでは、つねに夫の愛人を迫害する嫉妬(しっと)深い妻として現れる。レトがゼウスの子アポロンとアルテミスを生もうとするときには、すべての国や島にお産の場を提供することを禁じ、エイレイテイアにも助産に行かせなかった。また夫がイオを愛したときには、牛に変身したイオに百眼の怪物アルゴスを監視につけ、虻(あぶ)を放って悩乱させた。このほかゼウスとアルクメネの子ヘラクレスを一生迫害し続けたり、ディオニソスの母となったセメレに対し「忍んでくる男がゼウスである証拠を見せてもらいなさい」と唆(そそのか)して、セメレが雷火に撃たれて死ぬように仕向けたりした。
一方、ヘラはアルゴ船の乗組員、ことにイアソンを庇護(ひご)すること篤(あつ)く、トロヤ戦争ではギリシア方に味方した。彼女はアルゴス地方に崇拝の中心地をもつ大女神であったが、やがて新来のギリシア人の主神の配偶者にされたらしい。アルカディアでは「童女」「妻」「寡婦」なる三つの称号で崇拝され、またアルゴスの泉で沐浴(もくよく)しては毎年処女性を更新したとも伝えられるが、これらは女性の守り神としての性格を示している。ゼウスとヘラの神聖婚の模擬儀礼も各地で行われた。
[中務哲郎]
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精選版 日本国語大辞典
ヘラ
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旺文社世界史事典 三訂版
ヘラ
Hera
クロノスとレアの娘で,最高神ゼウスの妃。ローマ神話ではユノ(ジュノ)にあたる。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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