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ヘラ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヘラ
Hēra
ギリシア神話女神クロノスレアの娘で,生れるとすぐ他の兄弟姉妹たちと同様,クロノスの腹の中に飲み込まれていたが,ゼウスによって救い出され,オケアノステテュスに養育されて,ティタンとの戦いに勝ち,神界の王位についたゼウスと結婚し,オリュンポスの神界における主婦の地位を占めることになった。アレスヘファイストス,ヘベ,エイレイテュイアの母で,結婚,主婦の座,出産などの守護神。神話のなかでは,彼女の目を盗み多くの女神や人間の美女と関係するゼウスに嫉妬して,その愛人や彼女らから生れた子供たちに飽くなき迫害を加える憎まれ役として登場することが多く,ヘラクレスディオニュソスセメレイオなど,彼女に苦しめられた犠牲者は枚挙にいとまがない。ローマでは,ユノと同一視された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ヘラ(Hērā)
ギリシャ神話で、オリンポスの最高女神。クロノスレアとの娘で、ゼウスの姉にして妻。女性の結婚生活を守る神とされ、嫉妬(しっと)深く、夫の愛人やその子を迫害。ローマ神話ユノーにあたる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ヘラ【Hēra】
古代ギリシア人の最高の女神。結婚と出産をつかさどり,既婚女性の守護神。ゼウスの妃で,その名は〈貴婦人〉の。ローマ人からはユピテルの妃のユノと同一視された。もともとはギリシア先住民族の有力な女神で,遅れてギリシアの地に侵入したギリシア人によって,みずからの主神ゼウスの正妻の地位に据えられたものらしい。神話ではクロノスとレアの娘とされ,弟ゼウスの妻となって鍛冶の神ヘファイストス,軍神アレス,お産の女神エイレイテュイア,青春の女神ヘーベーを生んだ。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ヘラ【Hērā】
ギリシャ神話のオリンポス十二神の一。クロノスとレアとの娘。ゼウスの妃で女神の主神。既婚女性の守護神として結婚をつかさどる。ゼウスが浮気を繰り返したため、イーオー、ヘラクレスなど、夫の愛人やその子供たちを迫害した。ローマ神話のユノ(ジュノー)と同一視される。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヘラ
へら
Hera
ギリシア神話で、女性、結婚、家庭生活の守護神であり、またゼウスの正妻で神々の女王。ローマ神話ではユノと同一視される。ティタン神クロノスとレアの娘で、弟のゼウスの妻となり、アレス、エイレイテイア(産の女神)、ヘベを生んだが、さらにゼウスが妻の手を借りずにアテネを生んだのに対抗し、独力でヘファイストスを生んだ。神話のなかでは、つねに夫の愛人を迫害する嫉妬(しっと)深い妻として現れる。レトがゼウスの子アポロンとアルテミスを生もうとするときには、すべての国や島にお産の場を提供することを禁じ、エイレイテイアにも助産に行かせなかった。また夫がイオを愛したときには、牛に変身したイオに百眼の怪物アルゴスを監視につけ、虻(あぶ)を放って悩乱させた。このほかゼウスとアルクメネの子ヘラクレスを一生迫害し続けたり、ディオニソスの母となったセメレに対し「忍んでくる男がゼウスである証拠を見せてもらいなさい」と唆(そそのか)して、セメレが雷火に撃たれて死ぬように仕向けたりした。
 一方、ヘラはアルゴ船の乗組員、ことにイアソンを庇護(ひご)すること篤(あつ)く、トロヤ戦争ではギリシア方に味方した。彼女はアルゴス地方に崇拝の中心地をもつ大女神であったが、やがて新来のギリシア人の主神の配偶者にされたらしい。アルカディアでは「童女」「妻」「寡婦」なる三つの称号で崇拝され、またアルゴスの泉で沐浴(もくよく)しては毎年処女性を更新したとも伝えられるが、これらは女性の守り神としての性格を示している。ゼウスとヘラの神聖婚の模擬儀礼も各地で行われた。[中務哲郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ヘラ
(Hera) ギリシア神話の女神。女性の結婚生活の守護神。クロノスとレアとの娘、ゼウスの妻。嫉妬深く、ゼウスの恋人やその子どもたちを迫害する。ローマ神話のユノ(ジュノー)にあたる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ヘラ
Hera
ギリシア神話で結婚・家庭生活の守護神
クロノスとレアの娘で,最高神ゼウスの妃。ローマ神話ではユノ(ジュノ)にあたる。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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