●ヘルメス
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ヘルメス
Hermes, Georg
[没]1831.5.26. ボン
ドイツのカトリック神学者。いわゆる「ヘルメス主義」の提唱者の一人。ミュンスター大学卒業。 1799年司祭となり,ミュンスター,ボンの各大学神学教授。カント,フィヒテの批判主義の影響を受け,カトリック信仰に批判的懐疑をもち,信仰は理性的確実性をもつべきであると主張。この思想は 1835年教皇グレゴリウス 16世によって排斥され,主要著作は禁書とされた。主著"Untersuchung über die innere Wahrheit des Christentums" (1805) ,"Christkatholische Dogmatik" (3巻,34~35) 。
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ヘルメス
Hermēs
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デジタル大辞泉
ヘルメス(Hermēs)
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世界大百科事典 第2版
ヘルメス【Hermēs】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ヘルメス
へるめす
Hermes
ギリシア神話のオリンポス十二神の一人。ローマ神話のメルクリウスと同一視された。父はゼウスで、母はアトラスの娘マイア。農牧地帯のアルカディアの石神崇拝から生まれた神らしく、町のヘルメス像は四角な石柱に頭部と男根だけを彫りつけたもので、その原始形態は道の脇(わき)や境界に積んだ石の山(ヘルマという)、あるいはその中心に立てられた男根形の石柱であったと考えられる。家畜の増殖をつかさどることから富と幸運の神、道の神であるところから旅人の守り神、通訳、商業、盗人の神、また夢の運び手、死者の魂を冥界(めいかい)に送り届ける神などとされた。
伝ホメロスの『ヘルメスへの賛歌』によると、彼は明け方に生まれ、昼に竪琴(たてごと)を発明し、夕方に盗みをはたらいた。すなわち、ゼウスはヘラの目を盗んでアルカディアの山深い洞穴でマイアに産をさせたが、ヘルメスは生まれ落ちるやいなや揺り籠(かご)を抜け出し、冒険に出かける。まず、山にすむ亀(かめ)をみつけて甲羅(こうら)を剥(は)ぎ、羊の腸(ガット)を7本張り渡して竪琴をつくった。そしてギリシアの北の果てまで行き、アポロンの牝牛(めうし)50頭を盗み出す。このとき狡猾(こうかつ)さを発揮して、牛を後ろ向きに歩かせ、自らは木の枝で編んだ妙な靴を履いて追っ手の目を欺くが、ついにアポロンにみつけだされ、牛と竪琴の交換で仲直りする。このほか、ゼウスのお伴や神々の使者として活躍し、ゼウスが怪物ティフォンと闘って手足の腱(けん)を切られたとき、彼は隠された腱を盗み出してゼウスに取り付け、その勝利に貢献した。またゼウスの愛人イオが、ヘラの遣わした百眼の怪物アルゴスに意地悪く監視されているときには、アルゴスを眠らせて殺した。
ヘルメスの子とされる者は多いが、そのなかにオデュッセウスの祖父で盗みの名人のアウトリコスがいる。また彼には、オデュッセウスの妻で貞女の鏡とされたペネロペイアと通じて牧神パンを生ませたとか、女神アフロディテとの間にヘルマフロディトス(両性具有の神話的形象)をもうけたという奇妙な伝承もある。美術では、つば広帽子をかぶって伝令杖(つえ)を手に、羽根の生えたサンダルを履く軽快な旅人姿で描かれることが多い。
[中務哲郎]
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精選版 日本国語大辞典
ヘルメス
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旺文社世界史事典 三訂版
ヘルメス
Hermes
翼のある靴をはいて天を駆ける青年として描かれ,商業・雄弁の神。ローマ神話ではマーキュリー(Mercury)。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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