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ヘント

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヘント
Gent
フランス語ではガン Gand。ベルギー北西部,オーストフランデレン州州都。運河化されたスヘルデ川 (エスコー川) とレイ川の合流点に位置し,7世紀に起源をもつベルギーで最も古い都市の一つとされる。フランドル伯領の首都であったが,織布業の中心地として発展したため商工業者のギルドの力が強く,多くの特権を与えられ,1584年までは自治都市であった。 16世紀後半から政治的,経済的に衰退したが,19世紀になって綿工業の導入,運河の開通 (1822~29) ,河港の開設 (27) により再び繁栄を取戻し,現在,ベルギー第2の港をもつ繊維工業,商業,金融業の中心地となっている。周辺部では,花卉栽培,園芸農業が盛んで,5年ごとに花卉展覧会も開催される。歴史的建造物はベルギーの諸都市のうちで最もよく保存されており,フランドル伯の居城 (1180) ,市庁舎 (16~17世紀) ,鐘楼 (14世紀) ,衣料会館 (14世紀) ,金曜市場のほか,ファン・アイク兄弟の『ヘントの祭壇画』で有名なゴシック様式のサン・バボン大聖堂 (14~16世紀) など多くの聖堂がある。博物館,美術館も多く,総合大学,農業大学とあわせて,文化,教育の中心地でもある。ヘントの平和締結 (1576) ,アメリカ=イギリス戦争の終結条約締結 (1814) の舞台。人口 23万 246 (1991) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ヘント(Gent)
ベルギー北西部の商工業都市。中世毛織物工業により繁栄。現在は鉄鋼・繊維工業が盛ん。園芸地帯を控え、花祭りが行われる。歴史的建物が多い。フランス語名ガン。ゲント

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

ヘント【Gent】
ベルギー北西部,東フランドル州の州都。ワロン語(フランス語)ではガンGand,英語ではゲントGhent。人口25万2000(1980)。スヘルデ川とライエLeie川の合流点に位置。19世紀初頭以来ベルギー最大の綿工業都市であったが,第2次大戦後北郊のヘント・テルネーゼン運河(長さ33km)沿いに大臨海工業地帯が造られ,製鉄石油化学,自動車などの外国系企業が進出している。ヘントは同運河によって6.5万トン級の船が入港でき,アントワープに次ぐベルギー第2の港でもある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヘント
へんと
Gent

ベルギー北西部、東フランドル州の州都、商工業都市。ゲントともいう。フランス語名ガンGand。人口22万6220(2002)。

[川上多美子]

地誌

リス川とスケルデ川の合流点に位置し、オーステンデやオランダのテルニューゼンに運河が通じ、ベルギー第二の港湾をもつ。ベルギー第一の繊維工業都市だが、ドイツなどの化学繊維の発達に圧迫され不振となったため、国や外国資本の導入により新規工業の育成が図られた。北郊には鉄鋼、造船、繊維、製紙、自動車組立て、肥料、石油化学工業などが発展してきた。またヨーロッパ有数の園芸地帯を控え、5年に1回、世界の園芸家の参加するヘント花祭が開催される。9世紀のフランドル伯城、12世紀の聖バボン大聖堂、レイエ川沿いのギルドハウス群、フランドル派の絵画を蔵する美術館もある。オランダ語圏の学問の中心ヘント大学(1817創立)の所在地。劇作家メーテルリンクの生地。

[川上多美子]

歴史

9世紀にフランドル伯が城を築いてから商工業の中心地として発展、自治権を得た12世紀後半から15世紀まで、ブリュッヘ、イーペルとともにフランドル毛織物工業を支えた。百年戦争でイギリス産羊毛の輸入が封鎖されると、親フランス派のフランドル伯に反抗、イギリス王エドワードをフランス王と宣言した。1453年ヘント(ガン)の軍はフィリップ善良公に敗北、88年市は包囲された。この町に生まれたカール5世により特権を奪われた16世紀以後は、イギリス、オランダに押されて毛織物業は衰微した。しかし、19世紀に入って紡績が盛んになり、ベルギーの織物業の中心地となった。オランダ独立戦争初期の「ゲントの和約」(1576)の締結地である。

[米田潔弘]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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