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ベルサイユ宮庭園【ベルサイユきゅうていえん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ベルサイユ宮庭園
ベルサイユきゅうていえん
Les Jardins de Versailles
ベルサイユ宮殿に付設された庭園。 1661年財務卿 N.フーケボー・ル・ビコント庭園での饗宴に招かれたルイ 14世がこれをしのぐ庭園の建設を考え,造園を担当した A.ル・ノートルを起用。以来,1662年の着工から数次にわたる宮殿の増築とあわせて拡張を続け,今日の大庭園が完成した。強い主軸線が宮殿からはるか遠くにけむる風景までまっすぐ延び,比較的平坦な土地に展開するフランス式庭園で,ボー・ル・ビコント庭園と同様水路を活用し,全長 1.5kmに及ぶ大運河 (グラン・カナル) をこの軸線上に据えた。主軸線の左右は森でかぎられ,おおむね対称形をなすが,左右のバランスを細かくずらして変化に富むリズムをつくりだしている。彫像群は太陽王ルイ 14世にちなみ,アポロンを中心とするイメージでまとめられている。自然に対しても知的な考察を加える時代の精神を反映して,透視図法と平面幾何学が駆使されており,すみずみまで合理的な神経を行き届かせ,すべてを視覚的に把握しようとする作者の意図が貫かれている。また,園中園としてトリアノンの開発が行なわれ,グラン・トリアノンやプチ・トリアノンがつくられた。 1979年ベルサイユ宮殿とともに世界遺産の文化遺産に登録。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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