●ベレンの塔【ベレンのとう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ベレンの塔
ベレンのとう
Tower of Belém
ポルトガル,リスボンのテージョ川沿岸,ベレン地区にある記念塔。バスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念して 1515年から 1521年にかけてマヌエル1世の命により建造された。監視塔が設置され,テージョ川河口を外敵から守る要塞の役目も果たしている。設計はポルトガル大航海時代に花開いたマヌエリノ様式によるもので,豪華絢爛な装飾や海に関するモチーフが用いられ,ジェロニモス修道院と並ぶ代表作の一つに数えられている。5層建築のうち上部は王族の居室で,地下には水牢がつくられた。 1983年ジェロニモス修道院とともに,世界遺産の文化遺産に登録。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ベレン‐の‐とう〔‐タフ〕【ベレンの塔】
《Torre de Belém》ポルトガルの首都リスボンの南西部、ベレン地区にある塔。16世紀、テジョ川の船の出入りを監視するため要塞として建造された。大航海時代の栄華を反映した建築・芸術様式であるマヌエル様式の傑作として知られ、1983年、ジェロニモス修道院とともに世界遺産(文化遺産)に登録された。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界遺産情報
ベレンの塔
世界の観光地名がわかる事典
ベレンのとう【ベレンの塔】
ポルトガルの首都リスボンの市街西部、ベレン地区のテージョ川沿いにある16世紀の要塞。同じくテージョ川沿いにある発見記念碑よりも、約1km川下にある。ポルトガル独特のマヌエル様式で、3階建ての石造の四角い塔である。モロッコ出身の建築家が設計したこともあり、イスラム建築の影響も見られる。ポルトガル国王のマヌエル1世(1469~1521年)により、リスボン港の防衛とテージョ川を出入りする船の監視を目的に、ヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama、1469頃~1524年)のインド航路発見や、マゼラン(Ferdinand Magellan、1480?~1521年)の世界一周の偉業を記念して建設された。1階には満潮時に水に浸される牢獄が、2階には砲台がある。眺めのよいテラスがある3階には王族の居室もあった。現在は小さな博物館になっていて、16~17世紀の家具が展示されている。また、塔の周辺は公園になっていて、週末などには家族連れなどでにぎわっている。
出典:講談社
(C)Kodansha.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「ベレンの塔」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●ベレンの塔の関連情報