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ベンズアルデヒド

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ベンズアルデヒド
benzaldehyde
芳香族アルデヒドの一種。化学式 C6H5CHO 。沸点 179℃,無色液体。アンズモモ種子の仁にシアン配糖体として存在するアミグダリンの構成成分。工業的には塩化ベンザル加水分解によってつくられる。水に難溶,有機溶媒に可溶で,容易に酸化されて安息香酸を生じる。香料として化粧品,石鹸などに用いられるほか,染料の原料としても用いられる。

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デジタル大辞泉

ベンズアルデヒド(benzaldehyde)
芳香族アルデヒドの最も簡単なもの。芳香をもつ無色の液体。モモ・アンズの種子などに含まれ、苦扁桃(くへんとう)油の主成分。石鹸(せっけん)などの香料に使用。化学式C6H5CHO

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

ベンズアルデヒド
 C7H6O(mw106.12).

 香料として使う食品添加物

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ベンズアルデヒド【benzaldehyde】
最も簡単な構造の芳香族アルデヒド。植物界に広く分布し,クヘントウ(苦扁桃)油,野生のオウトウ(桜桃)の樹皮油などの主成分。独特の芳香をもつ無色の液体。融点-56.5℃,沸点178℃。水には難溶であるが,有機溶媒にはよく溶ける。 容易に空気酸化され,安息香酸C6H5COOHとなる。還元すれば,ベンジルアルコールC6H5CH2OHあるいはトルエンC6H5CH3を生成する。アルカリの作用によって2分子間で不均化が起こり,ベンジルアルコールと安息香酸塩を与える(カニッツァーロ反応)。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ベンズアルデヒド
べんずあるでひど
benzaldehyde

代表的な芳香族アルデヒドで、苦扁桃(くへんとう)油ともいう。モモやアンズの芯(しん)の精油の主成分として植物界に分布し、ネロリ油など一部の精油中に含まれている。

 トルエンを接触的に酸化するか、トルエンを塩素化して塩化ベンジリデンにしたのちに加水分解する方法により製造されている。アーモンドに似た特有な芳香をもつ無色の液体で、水にはほとんど溶けないが、エタノール(エチルアルコール)、エーテルなどの有機溶媒によく溶ける。酸化されやすく、空気中で徐々に安息香酸になる。水酸化アルカリを作用させると、酸化と還元が同時におこり、安息香酸塩とベンジルアルコールになる。この反応は、発見者にちなんでカニッツァーロ反応とよばれている()。

 また、シアン化カリウムの存在下で加熱すると、2分子が縮合してベンゾインC6H5CH(OH)COC6H5になる。この反応をベンゾイン縮合という。

 ベンズアルデヒドは安価な香料として、せっけんなどに用いられる。

[廣田 穰 2016年2月17日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ベンズアルデヒド
〘名〙 (benzaldehyde) 特有の香気をもつ液体。化学式は C6H5CHO モモやアンズの核の精油中に存在する。石鹸などに用いられる。〔外来語辞典(1914)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

ベンズアルデヒド
ベンズアルデヒド
benzaldehyde

C7H6O(106.12).C6H5CHO.天然には,クヘントウ,モモ,アンズなどの精油中に存在する.工業的には,トルエンの塩素化によって得られる塩化ベンザルを,アルカリで加水分解するか,あるいは酸化モリブデンなどを触媒として,トルエンを直接空気酸化してつくられる.クヘントウに似た香りをもつ無色または淡黄色の液体.融点-26 ℃,沸点179 ℃.1.049.1.544.エタノール,エーテルなどに易溶,水に難溶.空気中で酸化されて安息香酸になりやすい.せっけん用,そのほかの安価な香料として,香料工業において多量に用いられる.また,ベンズアルデヒドは芳香族アルデヒドの代表的な化合物であり,アルデヒドとしての種々の反応性に富んでいるので,染料,香料,医薬品などの中間物としてしばしば用いられる.[CAS 100-52-7]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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