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ベン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ベン
Benn, Anthony Neil Wedgwood
[生]1925.4.3. ロンドン
イギリスの政治家。貴族の出身。 1943年爵位返上して労働党入党。第2次世界大戦中は空軍パイロットとして活躍。戦後オックスフォード大学に学んだ。 49~50年イギリス放送協会 BBCプロデューサー。 50年労働党下院議員。 60年爵位襲名のため下院議員を辞任したが,63年再び爵位を返上,下院議員に返り咲いた。 66~70年教育・科学相。イギリスのヨーロッパ共同体 EC加盟反対のリーダー。 74年 H.ウィルソン内閣の工業相として産業国有化の拡大を推進,特に大手の自動車メーカー,レイランド社を国有化して話題を呼んだ。 75年エネルギー相,76~79年 J.キャラハン内閣でもエネルギー相をつとめた。

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ベン
Benn, Gottfried
[生]1886.5.2. マンスフェルト
[没]1956.7.7. ベルリン
ドイツの詩人。父はプロシア牧師,母はフランス系スイス人。哲学神学を学んだのちベルリン軍医学校で医学を修め,皮膚科と性病科の医者としてベルリンに定住,両世界大戦には軍医として従軍した。ニーチェと表現主義の影響下に文学活動に入り,処女詩集死体置場』 Morgue (1912) で認められた。ナチス登場にはニヒリズムの克服としてこれを歓迎したが,まもなく失望沈黙した。このことは戦後激しく非難された。晩年は,創造精神の表現としての芸術形式をニヒリズムのなかでの唯一のよりどころとした。『静力学的篇』 Statische Gedichte (48) などの詩集のほか,『抒情詩の問題』 Probleme der Lyrik (51) ほかのすぐれたエッセー戯曲自伝二重生活』 Doppelleben (50) などがある。

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デジタル大辞泉

ベン(Gottfried Benn)
[1886~1956]ドイツの詩人・医師。表現主義から出発し、のち現代的ニヒリズム芸術至上主義の立場で克服しようとした。詩集「死体公示所(モルグ)」「静学的詩集」、自伝「二重生活」。

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世界大百科事典 第2版

ベン【Gottfried Benn】
1886‐1956
ドイツの詩人。西プロイセンの小村プロテスタントの牧師の家に生まれる。大学では神学と哲学とを学ぶが,のちに医学に転じ,両次大戦中に軍医として従軍した時期を除き,ベルリンの下町で皮膚科,性病科の開業医として一生を送る。処女詩集《死体置場Morgue》(1912)で,これまでの詩ではタブーとされた醜悪な死体を冷酷非情に描き,表現主義の代表的詩人としてセンセーショナルに登場して以来,小説集《脳髄》(1916),詩集《肉》(1917),《瓦礫》(1924),《分裂》(1925)などで,一方に合理主義的・機能主義的文明に対する嫌悪,他方に神話的・原始的なものの中での自我の陶酔的消滅へのあこがれを歌う。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ベン【Gottfried Benn】
1886~1956 ドイツの詩人・医師。表現主義から出発し、ニヒリズムの克服をめぐって変貌を重ねた。詩集「モルグ」「肉」「静力学的詩篇」、エッセー「プトレマイオス家の人々」、自伝「二重生活」など。

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ベン【John Venn】
1834~1923 イギリスの論理学者。集合の包含関係を表す「ベン図」で知られる。 → ベン図

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ベン
べん
Gottfried Benn
(1886―1956)
ドイツの詩人。西プロイセンのマンスフェルトに牧師の子として生まれる。両世界大戦に軍医として従軍の時期を除き、ベルリンの下町で皮膚・性病科医院を開業。処女詩集『死体置場(モルグ)』(1912)で従来の詩の世界ではタブーとされた死体を、皮肉な目で冷酷非情に歌い、表現主義の代表詩人としてセンセーショナルに登場。小説集『医師レンネ』(1916)や詩集『肉』(1917)、『瓦礫(がれき)』(1924)、『分裂』(1925)などでは醜悪な現実と合理主義的機能主義的文明に対する嫌悪を歌う一方、神話的原初的な世界への自己陶酔的な没入を歌う。医学、技術の専門用語、外来語を多用し、意想外な観念連合によるショッキングな効果をねらう独自の詩境を開く。現代のニヒリズムに芸術形式の力を対置しようとし、その過程でナチズムに傾斜する時期があった。短期間ののちに誤りを悟って筆を折り、「貴族的形式の亡命」と称し国防軍に身を投じる。第二次大戦後、『静学的詩集』、評論集『表現の世界』(1949)で新たに注目を集め、詩集『蒸溜(じょうりゅう)』(1953)、『終曲』(1955)などで、ことばの響きによる幻覚と魅惑を確固たる形式に組み込む「絶対詩」を目ざし、ゲオルゲ、リルケ以後の最大の詩人として世界的名声を得、若い世代にも多大の影響を与えた。ほかに自伝『二重生活』(1950)、エッセイ『叙情詩の諸問題』(1951)、戯曲『三人の老人』(1949)、『幕の背後の声』(1953)などがある。[山本 尤]
『『ゴットフリート・ベン著作集』全三巻(1977・社会思想社)』

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精選版 日本国語大辞典

ベン
(Gottfried Benn ゴットフリート━) ドイツの詩人。神話と原初的な世界における自我の超越と陶酔をうたった。代表詩集「静学的詩篇」。(一八八六‐一九五六

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