●ベーリング
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ベーリング
Behring, Emil von
[没]1917.3.31. マールブルク
ドイツの細菌学者,免疫学者。 1877年ベルリンで医師の資格を得,軍医となり,88年ベルリンの陸軍医科大学講師。 89年ベルリンのコッホ伝染病研究所助手となり R.コッホに師事。翌年北里柴三郎とともに破傷風の血清療法を創案,90年 12月3日「破傷風抗毒素血清」を共同研究として発表,その1週間後にはベーリング単独でジフテリアの血清療法を公にした。ジフテリア抗毒素は 92年市販された。またヘクスト社が提供した研究所で結核の研究を続け,ウシ結核の免疫ワクチン (ボボワクチン bovovaccine) を創成した。 1901年ジフテリア血清療法の研究に対して,最初のノーベル生理学・医学賞が贈られた。主著『免疫血清療法』 Die Blutserumtherapie (1892) ,『破傷風病原論』 Ätiologie des Tetanus (1904) 。
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ベーリング
Bering, Vitus Jonassen
[没]1741.12.19.
デンマーク生れのロシアの航海者。 1703年ロシア海軍に入り,24年までバルト海,アゾフ海艦隊に勤務。 25年第1次カムチャツカ遠征隊 (1725~30) 隊長に任じられた。この遠征の目的はアジアとアメリカの間が地峡か海峡かという謎を解決するためで,彼はのちにベーリング海峡と呼ばれる海峡を通過したが,このときにはそれに気づかず,謎を解くことはできなかった。 33年からの第2次カムチャツカ遠征ではシベリアを横断し,カムチャツカに達し,そこから北アメリカ沿岸に到達した (41) 。その間アリューシャン列島の一部を発見したが,その帰途,のちに彼の名で呼ばれることとなる島で越冬中飢餓と寒さのため死没。
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デジタル大辞泉
ベーリング(Emil Adolph von Behring)
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ベーリング(Vitus Jonassen Bering)
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世界大百科事典 第2版
ベーリング【Emil von Behring】
ドイツの細菌学者。血清療法の創始者として有名。ハンスドルフ(現,ポーランド)に生まれ,ベルリン大学で医学を学ぶ。卒業後,陸軍軍医となり,1888年にはベルリンの軍医学校教官となったが,翌年,ベルリン大学衛生学研究室に移り,R.コッホの助手となって細菌学の研究に従事。北里柴三郎とともに,ラットを用いて,ジフテリアと破傷風抗毒素血清の単離,同定に成功した。この業績はその後の免疫学に大きな影響を与え,これにより1901年ベーリングはノーベル医学・生理学賞を授与された。
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ベーリング【Vitus Jonassen Bering】
デンマーク生れのロシアの探検家,航海家。1703年以後,ピョートル1世治下のロシア艦隊に勤務し,24年大尉として分遣艦隊司令に任命された。25年アジア大陸とアメリカ大陸の間の海峡(今のベーリング海峡)有無の確認を目的とする第1次カムチャツカ探検(1725‐30)の隊長をつとめた。その結果が不十分であるとして,33年第2次カムチャツカ探検隊が編成され,その長を命ぜられた。多くの専門家を動員した大規模なもので,シベリア,北氷洋岸,北太平洋の調査と,日本への航路の探検が進められた。
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精選版 日本国語大辞典
ベーリング
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旺文社世界史事典 三訂版
ベーリング
Vitus Jonassen Bering
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