●ペグマタイト
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ペグマタイト
pegmatite
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デジタル大辞泉
ペグマタイト(pegmatite)
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岩石学辞典
ペグマタイト
アウイ(Hauy)が1813年にグラフィック花崗岩に命名したもので[Hauey : 1813, Brongniart : 1813],後になってハイディンガーはグラフィック組織があってもなくても深成岩の粗粒な相のものを含む岩石に拡張した[Haidinger : 1845].ペグマタイトを巨晶花崗岩と呼んだ時代があったが,ペグマタイトという語は直接は岩質を意味していないので,現在は巨晶花崗岩の語は使われていない.ギリシャ語のpegmaは結合力,束縛,枠などの意味.
出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版
ペグマタイト【pegmatite】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ペグマタイト
ぺぐまたいと
pegmatite
花崗(かこう)岩体の中や花崗岩体の周囲の岩石の中に岩脈状、レンズ状あるいは脈状をなして産する粗粒・完晶質の花崗岩様の岩石。巨晶花崗岩ともいう。結晶の大きさは数センチメートルから数十センチメートルが普通。ときには数メートル、10メートル以上のこともある。ペグマタイトは石英とアルカリ長石を主体とすることが多く、アルカリ長石の中に石英が楔形(くさびがた)文字のような形で点在する(文象連晶という)のが特徴である。ペグマタイトでは鉱物組成の違う部分が帯状に配列する傾向がある。アルカリ長石と石英を主とした単純な鉱物組合せのものから、希元素を含む100種以上の鉱物からなるものまで多様である。造岩鉱物は石英、アルカリ長石(微斜長石、パーサイト)、斜長石、白雲母(しろうんも)、黒雲母、燐灰(りんかい)石、ざくろ石、電気石、褐簾(かつれん)石など。希元素を主成分とする鉱物として、緑柱石・クリソベリル・フェナク石(ベリリウム)、電気石・斧石(おのいし)(ホウ素)、燐灰石・雲母・トパーズ・電気石(フッ素)、鱗雲母・リチア輝石(リチウム)、錫石(すずいし)(スズ)、鉄マンガン重石(タングステン)、ジルコン(ジルコニウム)などを伴う。そのほか希土類元素やモリブデン、ニオビウム、タンタル、ウランなどの希元素を含む鉱物もペグマタイト中に産する。ペグマタイトは陶磁器の原料である長石を取り出すために採掘される。日本では福島県石川地方などで採掘されている。
閃長(せんちょう)岩、霞石(かすみいし)閃長岩、斑糲(はんれい)岩、粗粒玄武岩の岩体の中に、それらとよく似た鉱物組成の粗粒または巨粒の部分があるとき、それらの部分を閃長岩ペグマタイト、霞石閃長岩ペグマタイト、斑糲岩ペグマタイト、粗粒玄武岩ペグマタイト(またはドレライト質ペグマタイト)という。ペグマタイトの多くは、貫入岩体をつくったマグマが結晶するとき、最後に揮発性成分の濃集した残液が生じて、揮発性成分が結晶の成長を速める働きをするため、大きな結晶の集合体となったものである。
[千葉とき子]
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精選版 日本国語大辞典
ペグマタイト
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化学辞典 第2版
ペグマタイト
ペグマタイト
pegmatite
大きな結晶粒からなる花こう岩の一種.巨晶花こう岩ともいう.正長石,斜長石,パーサイト,曹長石,石英などからなる.有色鉱石として,黒雲母,ざくろ石を含む.花こう岩帯の脈岩として,アプライトや石英脈と関連して産出する.しばしば気成,熱水鉱物を伴い,希土類元素,放射性元素を含む希産鉱物を産出する.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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