@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ホイスラー合金【ホイスラーごうきん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ホイスラー合金
ホイスラーごうきん
Heusler alloy
ドイツの F.ホイスラーが 1903年に発見した銅合金で,だいたい銅 Cu63%,マンガン Mn25%,アルミニウム Al12%付近の組成である。常磁性ないし反磁性金属の合金であるのに,適当な焼入れ,焼戻し熱処理をすると強磁性を示す特徴がある。これは超格子 Cu2MnAl の形成によると考えられ,上記の組成はちょうどこの原子比に相当する。実用磁性合金ではないが,Mn原子の3d殻電子不足を多原子価の Alの価電子が補って磁性が現れると考えられ,理論的興味がもたれている。 Alを他の多原子価元素スズ,アンチモン,ビスマスなどで置き換えてもよい。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

ホイスラー合金
ホイスラーゴウキン
Heusler's alloy

1901年,F. Heuslerによって見いだされた強磁性体Cu-Mn-Al合金.もともと単独で強磁性となる物質は鉄,ニッケルおよびコバルトであるが,ホイスラー合金はこのような強磁性金属をまったく含んでいないのが特徴で,その組成は55質量% Cu,30質量% Mn,15質量% Al,またはMn-Cu-Sn合金のことをいう.これに適当な熱処理をほどこすと強磁性になる.適当な組成では,飽和磁化Niのそれと同程度となるが,MnCu2Al,Mn3Cu6Sn,MnCu2Snの組成に当たるところで最大となる.強磁性の理由はこれら組成の規則格子(super lattice)の生成と3d帯の電子によるものである.その後,強磁性金属を含む規則合金(例:Co2FeSi)もホイスラー合金として分類されている.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ホイスラー合金」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ホイスラー合金の関連情報

関連キーワード

日露戦争史(年表)ドビュッシーマッキム・ミード&ホワイトオブレノビチ家ロシア映画プラット修正ボストン・レッドソックスフォト・セセッションキュリー映画館

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation