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ホルンフェルス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ホルンフェルス
hornfels
細粒ないし中粒の等粒状組織を有し,片理や劈開をもたない無方向性の変成岩総称。一般に接触変成作用によってできる。泥質堆積岩起源のものに対して用いられるが,他の化学組成岩石に対して用いてもよい。泥質岩起源のものには多量の黒雲母ができており,黒雲母ホルンフェルスと呼ばれる。紅柱石菫青石などの斑状変を含むこともある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ホルンフェルス(〈ドイツ〉Hornfels)
変成岩の一。泥岩粘板岩などが接触変成作用を受けてできる、暗黒色で硬く緻密(ちみつ)な岩石。

出典:小学館
監修:松村明
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岩石学辞典

ホルンフェルス
古いドイツ語で緻密な角張った外観の岩石を指すが,現在は接触変成岩に用いられている.片理や劈開(へきがい)がない細粒から粗粒の緻密な接触変成岩で,普通は斑点があり,主として石英,雲母,長石から構成されていて片状や粒状ではない[Leonhard : 1823].石榴石,紅柱石,菫青石が含まれることがあり,輝石や角閃石はまれである.原岩に存在した劈開や初期の片理は新しい組織によって消滅し,点紋岩質,十字に交差(decussate),寄木状などの新しい組織になる.異なるホルンフェルスは最も重要な構成鉱物の名称を頭に付けて,菫青石紅柱石ホルンフェルスというように記述する.他の表現には原岩の型の名称を頭に付けて,ドレライト・ホルンフェルスなどと記述する.ゴルドシュミットは粘土質,石灰質,ドロマイト質の岩石から形成された飽和したホルンフェルスの分類として10クラスを提案し[Goldschmidt : 1911],ティレーはさらにクラスを追加した[Tilley : 1935].角石(hornstone)という名称はホルンフェルスに間違えて付けたもので,変成岩ではなく堆積岩の名称である.ホルンフェルスという名称はウェルナーが命名したといわれる[Brongniart : 1927].ドイツ語のHornは角,Felsは岩石の意味.コルナイト(kornite)[Breithaupt : 1830].

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ホルンフェルス【hornfels】
接触変成岩ともいい,接触変成作用をうけた変成岩のこと。接触変成作用で再結晶した岩石は多くの場合,片理や片麻状組織をもたない。またホルンフェルスに含まれている再結晶鉱物は互いに入り組んでいたり,互いに他の鉱物を包みこんだりしている。このためこの変成岩は塊状緻密(ちみつ)で非常に硬い。また,接触変成作用をうけた岩石はしばしば特有な縞模様ができる。これは熱源である貫入火成岩体から大量の水分などが周囲の岩石に供給され,その水分中に岩石の成分が溶けこんだり,水分から岩石に成分が付け加わったりすること(交代作用という)によって形成されるらしい。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ホルンフェルス
ほるんふぇるす
hornfels

接触変成作用によって生成する、組織に著しい方向性のない変成岩の総称。元来は泥質堆積(たいせき)岩に由来するものについて用いた用語であるが、いまでは無方向組織をもつ変成岩を一般にホルンフェルスという。泥質堆積岩から導かれたホルンフェルスは、黒雲母(くろうんも)、紅柱石、菫青(きんせい)石、正長石などを主成分とし、変成作用の温度が高い場合には、珪線(けいせん)石や斜方輝石、ざくろ石なども生成する。塩基性火成岩起源のものには、斜長石、普通角閃石、透輝石などが出現する。さらに、原岩が石灰質の場合には、石灰ざくろ石、透輝石、珪灰石、ベスブ石、柱石など、カルシウムを含む鉱物で特徴づけられる岩石ができる。このような石灰質ホルンフェルスは、とくにスカルンとよばれる。ホルンフェルスは、火成岩貫入体の周りの比較的狭い地域に生成するが、圧力に対して温度が高く、変形作用が弱い場合には、広域変成作用によってもできることがある。日本の領家(りょうけ)変成帯は、このようにホルンフェルス状の変成岩が広く分布する広域変成帯の例である。

[橋本光男]

『橋本光男著『日本の変成岩』(1987・岩波書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ホルンフェルス
〘名〙 (Hornfels) 接触変成作用によって生ずる、塊状で緻密な岩石。接触変成岩の一種。〔英和和英地学字彙(1914)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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