●ホータン
世界大百科事典 第2版
ホータン【Khotan】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ホータン
ほーたん / 和田
和闐
Khotan
中国、新疆(しんきょう)ウイグル自治区のタリム盆地の南辺にあるオアシス、およびその中心となる県級市をさす。ホータン市はホータン地区の公署所在地で、人口32万1100(2011)。崑崙(こんろん)山脈から北流する河川によって灌漑(かんがい)されている。古くから東西交渉路上の要地として有名で、紀元前2世紀、初めて中国史書に登場するころにはすでに相当に繁栄している大オアシスであった。古代のホータンは于闐(うてん)とよばれ、イラン語系のことばを使うアーリア系住民が住み、ビジャヤ(尉遅(うっち))王家をいただく仏教王国として栄え、特産品の玉(ぎょく)をもって国際的に著名であった。
しかし、中央アジアの全域に進行した住民のトルコ化やイスラム教への改宗が、11世紀のホータンでもみられ、東西交渉路が変化したこともあって、単なる一地方の中心にすぎなくなってしまった。カシュガルまでつながる喀和(かくわ)線が通じるほか、市中心部から南約12キロメートルにはホータン空港がある。
[堀 直・編集部 2018年1月19日]
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旺文社世界史事典 三訂版
ホータン
Khōtan
和闐
天山南路南道のインド・チベットに通ずる要地として栄え,仏教東伝に重要な役割を果たした。唐代にはその支配下にはいり,安西都護府 (あんせいとごふ) 四鎮の1つが置かれた。原住民はアーリア系で,のちイスラーム化した。玉の産地として有名。
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