●ボリバル
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ボリバル
Bolívar, Simón
[没]1830.12.17. サンタマルタ近郊
ラテンアメリカ独立運動の指導者。アンデス諸国解放の第一人者。ベネズエラの富裕なスペイン系クリオーリョ貴族の家に生れ,ヨーロッパに留学後,祖国解放を誓って帰国,1810年の革命フンタに参加し,11年カラカスで開かれた制憲会議においてベネズエラの独立宣言に活躍。 12年スペイン軍の反撃にあい,ヌエバグラナダ (現コロンビア,パナマ) のカルタヘナへ行き,そこでカルタヘナ宣言を発表。 13年カラカスを奪回したが,14年再びスペイン軍に敗れてジャマイカに亡命。 17年オリノコ川流域に根拠地を築き,19年戦術上最も大胆な作戦といわれ,寒気と風雨にさらされて多数の兵士が死んだアンデス越えを果し,ボヤカの戦いで大勝,同年 12月ヌエバグラナダの大統領および最高司令官となり,次いでベネズエラ,エクアドルを含む大コロンビア共和国樹立を宣言。 21年ベネズエラを解放,同年ククタの制憲会議後,大コロンビアの大統領に選出され,22年末エクアドルを解放。 J.サン=マルティンから指揮権を引継いでペルーに入り,24年同地に残る最後のスペイン軍をフニンおよびアヤクチョの戦いで撃破,25年にはボリビア共和国を樹立。 26年スペイン系新共和国間の連帯を目指すパナマ会議を開いたが,その後各国間の対立に悩まされ,またベネズエラの分離独立もあって,30年5月引退した。
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ボリバル
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ボリバル
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