●ボーイスカウト
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ボーイスカウト
Boy Scouts
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朝日新聞掲載「キーワード」
ボーイスカウト
(2013-09-05 朝日新聞 夕刊 1社会)
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デジタル大辞泉
ボーイ‐スカウト(Boy Scouts)
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ボーイスカウト
ぼーいすかうと
Boy Scouts
国際的規模でスカウト運動とよばれる団体活動を展開している少年のための教育団体。略称BS。スカウトは斥候や偵察を意味する英語で、1908年この運動の創始者であるイギリスのベーデンパウエルRobert Stephenson Smyth Baden-Powell(1857―1941)が、騎兵士官当時に斥候術を教えるために編み出したグループワーク的方法を、少年たちの社会教育に応用するにあたって、この名称を採用した。
[藤原英夫・上杉孝實]
ボーイスカウトの発祥
ベーデンパウエルはペスタロッチやモンテッソリの教育思想の影響を受け、その組織や活動については、日本の鹿児島の「健児之社(けんじのしゃ)」や福島の白虎(びゃっこ)隊のそれらも参考にしたという説があった。彼の著作『少年たちのためのスカウティング』Scouting for boys(1908)は世界的反響をよび、当時のイギリス領各地で運動への爆発的参加をみただけでなく、1910年からの3年間、フランスはじめヨーロッパ15か国でこの名の少年団体活動が盛り上がることになった。なお、1910年には少女のための組織であるガールガイド(ガールスカウト)も創設され、ベーデンパウエルの妹アグネスAgnes Baden-Powell(1858―1945)が初代総裁となった。
[藤原英夫・上杉孝實]
日本のボーイスカウト
日本でも1920年(大正9)三島通陽(みちはる)(1897―1965)らによって「弥栄(いやさか)ボーイスカウト」が結成された。それより前、ベーデンパウエル来日の1912年に静岡少年団、翌1913年修養団少年軍が誕生し、少年団、少年義勇団、少年義勇軍などの名で類似の活動が東京、大阪、京都、北海道、石川、愛媛などでおこった。1922年少年団日本連盟結成、1924年第2回世界ジャンボリー(野営大会)および第3回BS国際会議に代表派遣をしている。ただ、「連盟」構成団体の大半はBSに無知で国際的関心も薄く、1935年(昭和10)大日本少年団連盟へと改組された。やがて国際情勢の急変で日本のBS運動自体も変質を余儀なくされ、ついに1941年この連盟も新設の「健志(けんじ)会」に継承させられて、大日本青少年団へ統合の形になった。
第二次世界大戦後、1948年(昭和23)運動再建会議、1949年再建記念全国大会などを経て、1950年国際組織への復帰後の日本のBSは、本来の趣旨にのっとり、しかも日本の風土にもあった諸活動を展開するようになった。すでに1947年に3か条の「ちかい」と12の「おきて」が定められ、ほかにビーバースカウト隊員のための「やくそく」と「きまり」、カブスカウト隊員のための「やくそく」と「さだめ」も決められている。ボーイスカウトの隊組織はビーバー(小学校就学直前の1月~2年生)、カブ(小学校2年生の9月~5年生)、ボーイ(小学校5年生の9月~中学校3年生)、ベンチャー(中学校3年生の9月~20歳未満)、ローバー(18歳以上)といった年齢区分をもち、ほかに障害児のためのボーイスカウトもつくられている。
財団法人ボーイスカウト日本連盟を中心に、各都道府県連盟が結成された。同連盟は少年団体としてもっとも活発な日常活動を行うほか、1949年以来全国大会と1951年以来3、4年おきの日本ジャンボリーを開催しているだけでなく、隊員の海外派遣、世界ジャンボリーへの代表参加、開発途上国のスカウト支援といった国際交流にも実績をあげている。1971年には第13回世界ジャンボリー開催国を引き受け、富士山麓(さんろく)朝霧(あさぎり)高原に87か国から代表参加を得て2万4000人の大集会行事を成功裏に遂行した。1995年(平成7)9月以降、女子の参加も認められており、2018年3月末時点で、日本の団員は約10万人である。
[藤原英夫・上杉孝實]
『スカウト連盟運動史編さん特別委員会編『日本ボーイスカウト運動史』(1973・ボーイスカウト日本連盟)』▽『田中治彦著『ボーイスカウト――20世紀青少年運動の原型』(1995・中央公論社)』▽『ボーイスカウト日本連盟著『ボーイスカウト・フィールドブック』改訂版(2001・朝日ソノラマ)』
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精選版 日本国語大辞典
ボーイ‐スカウト
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