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ポリビオス

デジタル大辞泉

ポリビオス(Polybios)
[前203ころ~前120ころ]古代ギリシャ歴史家。ローマ元老院嫌疑を受けてローマに抑留中、小スキピオ恩顧を受け、歴史を研究。政体循環史観による大著「歴史」40巻を残した。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

ポリビオス【Polybios】
前203頃~前120頃 ギリシャの歴史家。ローマに連行され、小スキピオと親交を結ぶ。ローマが地中海の覇者となる過程を「歴史」に著し、君主制・貴族制・民主制の循環と混合について説く。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ポリビオス
ぽりびおす
Polybiosギリシア語
Polybius ラテン語 英語
(前200ころ―前120ころ)
ヘレニズム期のギリシアの歴史家。ペロポネソス半島のメガロポリス出身。ローマのバルカン半島進出期に父リコルタスを助けて祖国アカイア同盟の独立の維持に努めた。第三次マケドニア戦争ではローマを支持したが、ローマ元老院の嫌疑を受け、ローマに召喚され、抑留された。しかし、ローマでは貴族たちの知遇を得て、やがてローマの賛美者となり、とくにスキピオ(小)の恩顧を受け、第三次ポエニ戦争などでは彼の側近として現地にあった。[吉村忠典]

『歴史』

代表作『歴史』Historiaiは、著者自身の増補を経て最終的に40巻からなるギリシア語の史書である。第二次ポエニ戦争前後から第三次マケドニア戦争まで(前220~前168)のわずか53年間に、ローマが急速に地中海世界を事実上の支配下に統合した経過とその理由の究明を中心テーマとし、世界史的視野を強調しつつこれを叙述している。前史は第一次ポエニ戦争から説き起こし、さらに晩年の見聞を踏まえて紀元前140年代まで説き及ぶ。全体の約3分の1が現存し、とくに最初の五巻はほぼ完全に現存する。彼は、トゥキディデス以来のギリシア歴史記述の伝統に従って、歴史を政治家にとっての教訓の宝庫とみなし、そのため歴史家は事実を客観的に記述すべきであり、かつ事実の因果関係を明らかにすべきであると説く。確かに彼にはアイトリア同盟に対する偏見などの欠点もあるが、全体として客観性が保たれている。またローマ興隆の原因の一つとして、政体循環論に基づきローマの国制の優秀性を説いた議論は有名である。彼の作品は古代に広く読まれ、ポセイドニオスなどの後継者をみいだした。この書は、前3、2世紀の地中海世界の歴史を知るうえでもっとも重要な史料である。なお、彼にはほかにも『フィロポイメン伝』などの著作がある。[吉村忠典]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社世界史事典 三訂版

ポリビオス
Polybios
前201ごろ〜前120ごろ
共和政ローマ時代のギリシアの歴史家
人質としてローマにいる間に小スキピオの厚遇を受け,各地に旅行,第3回ポエニ戦争のカルタゴ遠征にも参加した。主著『歴史』(40巻)は政体循環史観に立ち,3つの権力(コンスル・元老院・平民会)がたくみに調和された混合政体こそ,ローマ興隆の理由だと記している。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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