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ポリプロピレン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ポリプロピレン
polypropylene
プロピレンの重合体。一般のラジカル重合,イオン重合では高分子量の重合体が得られないが,チーグラー触媒を用いると高分子量の立体規則性重合体が得られる。この重合体はアイソタクチック構造をもち,融点が 176℃で比重は 0.91と軽い。フィルムプラスチック繊維として使用されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ポリプロピレン(polypropylene)
プロピレン付加重合によって得られる高分子化合物。軽く、折り曲げに強く、透明性・電気絶縁性・耐薬品性にすぐれる。合成樹脂合成繊維に用いられる。PP

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

ポリプロピレン
 プロピレンの重合体で,耐熱性,防湿性などに優れ,広く生活に利用されている.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ポリプロピレン【polypropylene】
プロピレンの重合によって得られる熱可塑性樹脂。プロピレンの重合体には非晶性(アモルファス)のものと結晶性のものとがあるが,成形品として用いられるのは結晶性のポリプロピレンである。1953年にドイツのK.チーグラートリエチルアルミニウム‐四塩化チタンAl(C2H5)3‐TiCl4(いわゆるチーグラー触媒)を用いてエチレンを重合し,高密度ポリエチレンをつくることに成功した。イタリアのG.ナッタはこのチーグラー触媒の改良研究を進め,54年,トリエチルアルミニウム‐三塩化チタンAl(C2H5)3‐TiCl3(チーグラー=ナッタ触媒と呼ばれる)によってプロピレンが重合し,結晶性,高融点のポリプロピレンが得られることを発見した。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ポリプロピレン【polypropylene】
プロピレンの付加重合により得られる高分子化合物。フィルムや成型製品、また繊維製品として用いる。 PP 。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ポリプロピレン
ぽりぷろぴれん
polypropylene
ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンとともに四大プラスチックの一つ。プロピレンCH3CH=CH2の重合した重合体(ポリマー)で、いまのところいちばん軽いプラスチック(比重0.82~0.92)で、軟化点も高く加工性もよい。代表的な熱可塑性樹脂の一つである。略称はPP。[垣内 弘]

製造法

プロピレンの重合をラジカル開始剤重合やイオン重合でのカチオン重合させると分子量の小さな軟らかいグリース状のものしか得られない。1954年イタリアのミラノ工科大学のG・ナッタは、トリエチルアルミニウムと三塩化チタンの複合固体触媒(ナッタ触媒)を用いて重合させると、分子構造的にはきわめて規則的な整然とした配列をもち、結晶性もよく軟化点170℃のポリマーの生成することをみいだした。この重合法は立体規則性重合という。[垣内 弘]

ポリプロピレンの立体異性体

ナッタ触媒以外の触媒でも先のようなポリプロピレンをつくることが可能である。ナッタ触媒を用いると立体配置をもったポリマーであるアイソタクチックのポリプロピレンが得られ、一般的な方法で重合させるとアタクチックポリマー、すなわち側鎖Rがまったく不規則に平面の上下に分布している構造のものが得られる。プロピレンをジエチルアルミニウムクロライド‐アニソール‐バナジウムアセチルアセトン複合系触媒を用いて重合させると、立体規則性ポリマーであるシンジオタクチックポリプロピレンが得られる。[垣内 弘]

用途

日本では年間約264万トン(2002)生産されている(四大プラスチック中では第2位)。機械的性質はポリエチレンより優れているが、酸素の存在下で光あるいは熱によって酸化劣化する欠点があるので、安定剤を必要とする。安価で汎用(はんよう)性に富み、これまでは二軸延伸ポリプロフィルムとしてフィルム分野、フラットヤーンカーペットなどの繊維分野、さらにコンテナ、弱電部品などの射出成形分野での利用が主であったが、現在はゴムおよびフィラー(充填(じゅうてん)剤)との複合物が自動車バンパー、その他の自動車部品、パネルなど、大型工業部品としての利用が広まっている。[垣内 弘]
『高木謙行・佐々木平三著『プラスチック材料講座 ポリプロピレン樹脂』(1969・日刊工業新聞社) ▽松本喜代一著『フィルムをつくる』(1993・共立出版) ▽佐伯康治・尾見信三著『新ポリマー製造プロセス』(1994・工業調査会) ▽井手文雄著『実用ポリマーアロイ設計』(1996・工業調査会) ▽日本化学会編、今井淑夫・岩田薫著『高分子構造材料の化学』(1998・朝倉書店) ▽エドワード・P・ムーア, Jr. 著、保田哲男・佐久間暢訳・監修『ポリプロピレンハンドブック――基礎から用途開発まで』(1998・工業調査会) ▽小松公栄他著『メタロセン触媒でつくる新ポリマー――新製品の開発・生産性の向上』(1999・工業調査会) ▽曽我和雄編『メタロセン触媒と次世代ポリマーの展望』(2001・シーエムシー)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ポリ‐プロピレン
〘名〙 (polypropylene) プロピレンの重合体。石油精製廃ガスなどから得られるプロピレンを精製し触媒を用いて重合させる。耐酸、耐アルカリ、耐溶剤性、電気絶縁性にすぐれているが、耐日光性、染色性は十分ではない。プラスチックス、繊維として用いられる。〔技術革新(1958)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

ポリプロピレン
ポリプロピレン
polypropylene

略称PP.プロペンの重合体で次の一般式で表される.

カチオン重合触媒では低分子量のポリマーが,チーグラー-ナッタ触媒では高分子量,高結晶度のイソタクチック重合体が得られる.イソタクチック重合体の分子量は10万~20万で,融点164~170 ℃,密度0.90~0.91 g cm-3.結晶性により性質は大きく支配されるが,イソタクチックの高いポリマーは,引張強さ,衝撃強度にすぐれ,耐熱性,耐屈曲疲労強度や電気的特性もよい.加工性はきわめてよく,射出成形用の汎用樹脂,フィルム,繊維などに広く用いられる.[CAS 9003-07-0]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
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